こんにちは、せろりんです。
みなさんは、函館というと何を思い浮かべますか?
いかようかんですか?そうですよね。
函館は、いかようかんの街です。
函館に行ったのでいかようかんを買いました。
いかようかんは、函館駅から大沼国道を北に2キロほど進んだ場所にある「柳屋菓子舗」で販売されています。
函館駅に売っているかな、と思ったんですが、柳屋菓子舗でしか売っていないようです。
函館駅から2キロですが、市電の駅からも五稜郭の駅からも離れているので公共交通機関でいくのは難しいです。
存在するかどうかわかりませんがうまいこと路線バスを見つけるか、タクシーを拾うか、車でいくかしましょう。
おれは自転車があったので函館駅から自転車で行きました。

柳家菓子舗の外観
こういった店構えで、ぼーっとしていると見逃すようなあまり目立たないお店です。
事実おれは見逃しました。
店内はわけのわからない羊羹を売っていること以外は普通の和菓子屋で、どら焼きとか、練りきりとか、いろいろ売っていました。
ウロウロしていると「いかようかん、ございますよ」と声をかけてくれます。何も言ってないのにいかようかんがほしいってわかるのがすごいですね。
1日50本限定らしいですが、自分が13時くらいに店を訪れたときは、(見える分だけで)まだ20本くらい積まれていたと思います。
木曜日だけど文化の日で祝日だったので観光客は少なくなかったと思いますが、そういう調子だったので午前中までに買いに行けばまあ確実に入手できるのではないでしょうか。
買うときにあまり揺らさないようにと言われますが、中身は意外とちゃんと固定されていてタフなので多少揺らしたりひっくり返したりしても形が崩れるということはそうそうないと思います。
買いました。1パイで1188円です。ようかんの単位が1パイとは・・・。
紙袋には大きくいかの絵が書かれています。和菓子屋の袋とは思えねえ。
北海道新幹線の絵が書いてあったり、「けっして刺身にしないで下さい」と書いてあったり、生採れたて一パイ入りと書かれていたり、完全に意味不明です。詰め込みすぎです。
賞味期限は28年の11月12日です。これを買った日は11月の3日なので、9日くらい持ちます。まあまあ日持ちしますね。大切な人への贈り物にいかがでしょうか。
パッケージの紙を剥がすと厚紙でできた箱に到達します。
おっ
うわっなんだこの高い絵本みたいな謎のギミック。
北海道新幹線開業おめでとうございます。
いかようかんの街を名乗るのはさすがに思い切っちゃいましたね。
厚紙の箱を剥がすとこいつが出てきます。
これがいかようかんだァ!!オラァ!!
たいていの場合「○○ようかん」というおみやげは、○○を粉砕してようかんに混ぜた○○の味がする棒状のようかんですが、試される大地に我々の常識は通用しません。
イカ混入羊羹だったらそれはそれでヤバいですけどね。
実に安直な一パイだ・・・イカと羊羹を同時に食べたいという注文に対して両者をただ混ぜ合わせただけ
このグロくて目が充血しているブツこそがイカ羊羹です。
ギャーッ!!!
目が怖い・・・。
だいぶデフォルメされているとはいえ、子供なら泣く見た目です。
イカは、ふだんは透明だけど、ストレスを感じると赤黒くなるらしいです。
この方は赤黒いですね。ストレスを感じているのでしょう。
イカです。
スーパーで魚を買う時、何を基準に選べばいいかわかりますか?
一番簡単でわかりやすい選び方は、目が充血していないものを選ぶということです。
彼は目が充血しているので、、
こわっ
同梱されている、イカをコロス機材です。
イカをコロします。
胴体真っ二つです。こわ。
目がとれます。目は、食べるとさっぱりしたアンコのなにかでした。
原材料名に白花豆と書いてあるので白花豆のあんだと思います。
白花豆とは白いんげん豆です。
胴体の断面図です。こうしてみると構造がよくわかります。
コーヒー味のようかんが一番外側に巻いてあって、その内側にあんこの練りきりみたいな物質が詰まっています。骨格には求肥が詰まっています。
本物のイカって捌くと中にプラバンみたいなの入ってるけど、あれってプラバンなんですか?
胴体を縦に真っ二つにしました。
なんか地獄絵図っぽくて良いですね。
手を汚さずに食べるのは難しいですが、皿にくっついて食べにくい、ということはなくガンガン食べることができます。
コーヒーと中のあんこやもちとの調和が最高です。
コーヒーはキッツイような味ではなく、ほんのり香りと苦味がするくらいで、コーヒーが苦手でも余裕でいけると思います。
しつこくなりがちな和菓子の甘さをコーヒーの香りやほのかな苦味が中和していてとてもおいしいです。
見た目だけで終わっていなくて味にも大変こだわっています。
外側の羊羹の味にコーヒーを選んだのは正解ですね。
色をつけるためにコーヒーにしてやろうとか、函館といえばコーヒーだからみたいな安易な発想ではなく、計算され尽くしている感があります。
こんなわけのわからないお菓子を一人で食うのはおれくらいだと思いますが、1人だとちょっと多いので、2~3人で食べるとちょうどいいのではないかと思います。
可食部は体積で言うとたばこ2箱ちょいくらいあると思います。
結構量があるとはいえとても美味しくて一人で完食してしまいました。
やさしいコーヒーの味が後を引くおいしさで、和菓子としての完成度も非常に高いと言えるでしょう。
そこそこ日持ちするし、見た目もイカれてておいしいので函館土産に買っていくと喜ばれるのではないでしょうか。
白いブラックサンダーとかよりは喜ばれると思います。
白いブラックサンダーはウケが悪いからやめろ。
終わり。
せろりんでした。
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イカといえばタコです。

結局これが一番うまい