Cygamesが提供している「シャドウバース」の記事です。
リノセウス計算の公式と活用について書いてみました。
まえがき
ぼくがシャドウバースを始めた当初、OTKエルフでB帯まで蹂躙していたわけですが、思い返すと無駄に手札を溜め込んで一気に20ダメ近くを狙うという非常に効率の悪い運用をしていたように思います。
B帯終盤、対戦相手のデッキが強くなってきた(守護を使った立ち回りやパワーカード持ちの登場等)というのと、ミニゴブナーフが重なり他リーダーに逃げていました。
こんなクソみたいな立ち回り方じゃ限界があるよネ。
最近ふとしたことからまたエルフを使いだしたのですが、やっぱエルフが一番楽しいですねぇ…。
現在はエルフ立ち回りの練習段階にあるのですが、エルフ特有の面白さを感じながらリノ算の難しさに苦悩する毎日を送っています。
当記事では備忘録も兼ねてリノセウス計算について綴っていきたいと思います。
【根本編】リノセウス計算の公式を導き出す
この項目は後の「実践編」の元となる内容ですが、別に見なくても大丈夫です!
飛ばしたい方はコチラをくり~っく!w
リノセウスとは
疾走
ファンファーレ:ターン終了まで、「このターン中に(このカードを含めず)カードをプレイした枚数」と同じだけ+1/+0する。
と、いうことで直前にカードを出せば出すほどリノセウスの攻撃力が上がっていき、一気に相手のライフを削ることができるというわけですネ。
公式を考える
リノセウスを連続で出した場合、各リノセウスの攻撃力は
1 , 2 , 3
となり、計6ダメージを与えることができます。
直前に出すカードはリノセウスも含まれるので、
1+2+3=6
という計算式になるんですね~。
ということは、リノセウスによるダメージは累和で求められそうです。
※RD=リノセウスダメージ…リノセウスによる合計ダメージ
※n=リノセウスの結果的に場に出る枚数
場にあるリノセウスを手札に戻した後再び場に出した場合、使用したリノセウスカードは1枚だけですが、場には2枚出たことになるので「結果的に場に出る枚数」という表記にしています。
次に、前述しているとおり、リノセウスは「このターン中にカードをプレイした枚数と同じだけ+1/+0する」効果を持っているので単純に直前までに出したカードの枚数分、攻撃力がプラスされます。
リノセウスの数が複数ある場合、直前にプレイしたカードによる加算攻撃力は複数枚目のリノセウスにも継承されるので、リノセウスの枚数分を乗算する必要があります。
※PC=プレイカード…リノセウスを出すまでにプレイしたカードによる合計加算ダメージ
※m=リノセウスを出すまでにプレイしたカードの枚数
よって、リノセウスによる合計ダメージは以下の式で表すことができます。
※D=合計ダメージ
…ただしこれでは完璧ではありません。
「自然の導き」や「エンシェントエルフ」などの「場に出たカードを手札に戻す」カードも計算に組み込む必要があります。
リノ→戻→リノ→戻→リノ
とプレイした場合、1枚目の「戻」カードによる加算ダメージは後続するリノセウス2枚、2枚目の「戻」カードによる加算ダメージは最後のリノセウスのみとなります。
よって、「戻」カードによる合計加算ダメージは…
2+1=3
と計算することができます。
つまり!
3枚目のリノセウスを出すまでの「戻」カードによる加算ダメージも、累和によって求めることができるのです!
※RC=リターンカード…「戻」カードによる合計加算ダメージ
※r=プレイした「戻」カードの枚数
んでんで 最終的に以下の式になりました。
念の為に言っておきますが、「戻」カードの加算ダメージはRC式に含まれているので、PC式のmに数えてしまわないように注意しましょう。
ただし、「戻」カードをリノセウスに使わず他フォロワーに使った場合は、PC式のmに含まれます。
決定版!! リノ算の公式
あ~満足満足♡
と思っていたらあることに気づいてしまいました。
そうです…実はこの式、「n-m=1」の場合のみにしか対応してなかったのです!!
つまりどういうことかというと…
例えばリノセウスが4枚、「戻」カードが3枚の場合
リノ→戻→リノ→戻→リノ→戻→リノ
となるので「戻」カードが1枚目以降のリノセウス全てに影響しているので上記の式で計算することができるのですが、リノセウスが4枚、「戻」カードが1枚の場合は…
リノ→リノ→リノ→戻→リノ
となるので、Dは11ダメージになります。
この出し順だと上記式で計算することができるのですが、この「戻」カードを1枚目のリノセウスの次に出すと…
リノ→戻→リノ→リノ→リノ
となるので、Dは13ダメージになります!!
そうです、「戻」カードがリノセウスの数より2以上少ない場合は、「戻」カードを最初に挟んだほうがダメージが上乗せされるのです!
最後に挟むと最後のリノセウスにしか影響されませんが、初めに挟むと後のリノセウスすべて上乗せされるので、そりゃこっちのほうが点数でますわな。
…と、言うことでウーンウーン悩んでなんとかできました。
まず赤色の部分は、「戻」カードの影響を受けるリノセウスの合計ダメージになります。
※1枚目のリノセウスを含む
「戻」カードを挟んだ場合「1+3+5+…」という累和になるので「2k-1」に。
「r+1」は最後の「戻」カードまでに出したリノセウスの枚数になります。
つぎに青色の部分は、「戻」カードの影響を受けないリノセウスの合計ダメージです。
※1枚目のリノセウスを除く
「n-(r+1)」は単純に「結果的に場に出るリノセウスの枚数」から「赤色部分で使用したリノセウスの枚数」を引いた数です。
「戻」カードは頭に使うので、最後の「戻」カードの次に出すリノセウスの攻撃力は、直前までに出したリノセウスと「戻」カードの計枚数+自身の元々の攻撃力になります。
「k+2r+1」の「+1」は一番始めに出したリノセウスの枚数(1枚)、「2r」は1枚目以降から最後の「戻」カードまでの枚数です。
これらにPCを足すと、リノセウスによる合計ダメージを算出することができます。
適当に分解すると…
=(r+1)^2+((n-r–1)/2)*(n-r)+(2*r+1)*(n-r–1)+n*m
になります(多分)
エクセルにぶち込むとちゃんと正しく計算されたので多分合ってると思います。
以上、自己満足の「公式を考える」でした。
【実践編】対戦中に思考することなど
上の記事を飛ばした方へ…。
この記事は代数を使うので一通り見ておいてください。
D=合計ダメージ
RD=リノセウスダメージ…リノセウスによる合計ダメージ
PC=プレイカード…リノセウスを出すまでにプレイしたカードによる加算ダメージ
n=結果的に場に出たリノセウスの枚数
m=リノセウスを出すまでにプレイしたカードの枚数
r=リノセウスに使用した「戻」カードの枚数
※場にあるリノセウスを手札に戻した後再び場に出した場合、使用したリノセウスカードは1枚だけですが、場には2枚出たことになるので「結果的に場に出る枚数」という表記にしています。
RD…リノセウスによる合計ダメージ
疾走
ファンファーレ:ターン終了まで、「このターン中に(このカードを含めず)カードをプレイした枚数」と同じだけ+1/+0する。
ということで、リノセウスを連続で出した場合…
1+2+3
という感じに合計ダメージが増えていきます。
表にまとめてみると…
n=1 | n=2 | n=3 |
1ダメージ | 3ダメージ | 6ダメージ |
となります。
次に「自然の導き」や「エンシェントエルフ」などの、場にあるカードを手札に戻すカードを間に挟んだパターンです。
リノ→戻→リノ→戻→リノ
とプレイした場合、リノセウスのダメージは…
1+3+5+…
となります。
奇数の累和ですね!
n=1 | n=2 | n=3 | n=4 | n=5 | n |
1ダメージ | 4ダメージ | 9ダメージ | 16ダメージ | 25ダメージ | n^2 |
「リノセウス枚数の2乗、ダメージが出る」と覚えておけば大丈夫でしょう。
最後は、「戻」カードがリノセウス枚数に対し2枚以上少ない場合です。
n=5 , r=2
の場合、リノセウス・「戻」カードを出す順番はどのようにすればよいでしょう?
…答えは
リノ→戻→リノ→戻→リノ→リノ→リノ
です。
リノ→リノ→リノ→戻→リノ→戻→リノ
の順番だと、18ダメージしか出ませんが、正解の順番だと22ダメージ出ます。
「戻」カードは前倒しに出したほうが加算ダメージが増える、というわけですね!
PC…リノセウスまでに出したカードによる加算ダメージ
このグループはこの公式を用います。
要は、結果的に場に出るリノセウスの枚数とリノセウスを出すまでにプレイしたカードの枚数を掛ければいいだけですね。
リノ算 早見表
リノ算の早見表を作ってみたのでぜひ参考程度に…。
早見表の表部分だけでも覚えておくと大分計算が早くなると思います。
あと、PCと表の消費コストによってPP対合計ダメージが変わってくるので、今ターンで最もダメージを与えられるパターンを計算する必要がありますし、2コスト以上のカードや「自然の導き」以外の「戻」カードも実践中ではあるので、こればかりは対戦を重ねて感覚でリーサルに気づくようにならなければいけません。
ぼくもその段階に行けるよう精進していきたいと思います…。
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