【Kailh軸】中華メカニカル青軸キーボード「ZenCT WH026」を買いました。

こんにちは。いつもさわやか、せろりんです。

 

自慢じゃないですが家にキーボードが8枚、実家に2,3枚あります(実家のは勝手に捨てられてる可能性があります)

 

そしてこれからも増え続けます。

 

数日前のことなんですが、ぼーっとAmazonを眺めていたらKailh青軸のキーボードがタイムセール2600円!気づいたら家に届いてました。

 

 

 

これが気づいたら家に届いていたキーボードです。箱は質素ですね。

ZenCT ゲーミングキーボード メカニカル 87キー 青軸 USB有線キーボード WH026
ZenCT ゲーミングキーボード メカニカル 87キー 青軸 USB有線キーボード WH026

こいつです(アフィ無し)普段は3200円くらいですが、定期的にタイムセールで2600円になります。

 

素性を説明しましょう。これは中華キーボードです。

 

メカニカルキーボードって最近はたいていドイツ製のCherryMXスイッチというキースイッチを使っているんですが、こいつは中国Kaihua製のKailh軸を積んでいます。Kailhってなんて読むのか不明なんですが、インターネットを見る限りケイル説が濃厚です。

 

Kailh軸というのは要はCherry軸のコピー製品です。見た目も特性もまんま真似ているようです。このようなKailh軸の格安メカニカルはなぜか最近Amazonにメチャクチャ増えました。Cherry軸がほしくてAmazonを眺めているとノイズのように引っかかって鬱陶しいのでお前Kailh軸って明記しとけよとは思います。

 

つまりこいつはCherry軸じゃないから2600円とメチャ安なんですね。Cherry軸のキーボードは今だと安いのを買っても8000円くらいしますが、こいつは2600円くらいです。超安いですね。安いんですが、安いものには裏があるというのが世の常です。どういう裏があるのか見ていきましょう。

 

 

あけるとこうです。わりと簡素ですね。

 

持ってみます。

 

軽っ!!!!

 

計ってみたら(ケーブル抜きで)540グラムでした。軽いですね。メカニカルキーボードって中に鉄板が入ってて鈍器みたいに重いのが普通なので軽さに驚きました。下手なメンブレンより軽いかもしれません。ただ、持ち運びを考えなければキーボードって重ければ重いほど安定感があって良いので、ここまで軽いのはちょっと賛否別れるでしょう。

付属品のキートップ抜きです。おもちゃみたいなペラペラのプラスチックでバリもあってクオリティはイマイチですが、今のところキートップはちゃんと抜けます。でもすぐぶっ壊れそうではあります。

 

あと付属品は説明書くらいです。怪しい日本語で書かれています。

見た目です。印字のフォントが特殊ですね。かっこいいといえばかっこいいかもしれません。ちなみに販売は英語配列オンリーで日本語配列はありません。中華キーボードは皆そうです。

 

奥においてあるのが泣く子も黙る東プレのRealforceです。カッコイイーおれのRealforceカッコイイー。

 

見ての通りRealforceに比べて余分なスペースがだいぶ削られていますね。まず端や手前や奥の余計なスペースが削られています。スマホで言うところのベゼルレスですね。

 

ファンクションキーと数字キーの間の隙間もだいぶ狭いです。コンパクトだからといって使いにくいということもなく、絶妙なコンパクト化だなと思います。

キースイッチです。見事な青ですね。青軸です。

 

そういえばこの製品は防水防塵を謳っているので、どの程度まで耐えられるのかは不明ですがコーヒーこぼしたくらいであれば問題ないと思います。

 

 

コーヒーこぼすのはキーボードが壊れる原因の大部分を占めているので防水は結構ありがたいですよね。実験してみたいですが怖いからやりません。あと湿気のあるところや水の中での使用はさすがに無理だと思います。

キートップです。内側の色が違いますね。いわゆる二色成形というやつです。二色の異なる色のプラスチックを組み合わせて表面に表示されている印字を形成しているわけです。

 

そういうわけなので酷使しても印字が絶対に消えません。消えないからなんだって話ですけどね。印字消えるほど使うキーって絶対場所覚えてますから見えなくても問題ないわけですし、おれはあんまり価値を感じないです。

 

あとニ色成形なので、一部の印字が視認し辛いです。「B」とか「D」みたいな文字はニ色形成だとそのままのフォントでは作れないので、変なフォントになっています。打ってるつもりの文字が変な印字だと一瞬違和感があるのでちょっと厳しいです。

 

キートップは特筆するほど剛性が高いわけでもないですが、素性が謎な製品だからといってバリが目立つ、みたいなことも無く、結構いいんじゃないでしょうか。

スペースキーみたいな長いキーはこうなっています。大抵のキーボードのスペースキーってスタビライザーで端を支えていますよね。あれって分解したときに元に戻しにくくて嫌いなんですが、これはよく見るマジェスタッチなんかに使われているタイプのスタビライザー(細い金属のバーが入ってるやつ)とは違う機構のようです。

 

こういう感じであれば分解して戻すときに分かりやすくて良いですね。スペースキーの端っこを押してもちゃんと全体的に沈みますし、良い機構だと思います。

 

裏です。手前側にはゴム足がついています。でも普通に滑ります。普通に使っているだけで滑ることを考えるとやはりもうちょっと自重がほしいですね。

 

足です。おれは足立てない派だから関係ないんですが、足はそこそこしっかり作られているようです。褒めるほど頑丈というわけでもないんですが、まあ十分だと思います。

ちゃんとシリンドリカルでステップでスカルプチャーですね。

 

Cherryのコピースイッチなので当然Cherry軸キーボードのキートップと交換できます。2600円ってキートップだけの値段だとしても安いですから、キートップがほしい人は本体捨ててキートップだけ引っぺがすという手もあります。そういう大人になっちゃだめですよ。

 

 

さて、打鍵感の話なんですが、Cherry青軸のコピースイッチなので、打鍵感のベースはCherry青軸に似ています。クリック感(マウスをクリックした時のようなカチカチとした感触)があるところなんかはそっくりですね。

 

でもCherry青軸とKailh青軸はだいぶ違います。Cherry青軸のマジェスタッチ2との比較なんですが、具体的には、Kailh青軸のほうが1割か2割くらい重いです。Cherry青軸はよく「軽い」と表現されますが、Kailh青軸はそこまで軽くないと思います。Cherry青軸よりはALPS白軸に近いんじゃないでしょうか。Cherry青軸に慣れているとちょっと重く感じるかもしれませんね。

 

打鍵音もわりと違います。これはスイッチのせいというよりキートップやキーボード本体の影響も大きいのでこのスイッチはこうだと一括りに語ることはできないんですが、コイツはうちのマジェスタッチ2Cherry青軸と比較してだいぶうるさいです。Cherry軸は「カチッ」というよりは「チッ」みたいな音なんですが、Kailh軸は「カシャッ」という音がします。スイッチ自体もうるさいんですが、底打ちすると結構残響音がしてうるさいんですよね。おれは打鍵が強いので、深夜なんかは隣の部屋の人の迷惑になっていないか心配です。静音性で言えば、五十歩百歩ではありますがKailh青軸のほうがだいぶうるさいという印象を受けました。レオパレス諸君はCherry軸を買いましょう。家賃をケチるとこうなる。

 

ストロークもKailh軸のほうが若干長いような気がします。気のせいかもしれません。同じ形のスイッチなのにストロークが違うなんてことありえるんですかね?好みの問題ではあるんですが、底打ちする自分としてはCherry青軸のほうがストロークが浅くて疲れないと思いました。

 

そういうわけで、個人的には打鍵感はさすがにマジェスタッチのほうが一枚上手だなと感じました。ただまあ、好みの問題かもしれないです。クリック感はほしいけどCherry青軸では軽すぎる、という人にはいいかもしれませんね。

 

現状だと、中華軸以外の手に入りやすいメカニカルキーボードでクリック感があるのってCherry青軸くらいですから、こういうのが登場すると選択肢が増えていいと思います。

 

でも、Cherry青軸がほしいんだという人間には正直お薦めはできません。あの軽快なクリック感はCherry製でないと出せないと思います。クリック感のあるメカニカルならなんでもいい、うるさくても構わないという人が買うべきですね。一応メカニカルなのでそのへんのザコいラバードームメンブレンよりは打ってて楽しいと思います。

 

2600円なのであまり文句は言えないんですが、使い勝手で難があるな、と思うところは無いではありません。

これなんですが、わかりますかね?スペースキーとか真ん中のほうにあるキーを押すと、筐体全体がしなります。

わかりやすいように明度を上げて机に赤い線を引いて、机との隙間に矢印を入れてみました。

 

画像で見ても結構歪んでますね。実際に見るとかなりしなっています。これはさすがに気になります。マジェスタッチとかRealforceも意図的に上から強い力で押せばさすがに少しくらいはしなりますが、このキーボードのしなりかたはその比ではないです。

 

この画像は写真でも分かりやすくするために意図的に強く押して撮影したんですが、普通の力でスペースキーや真ん中のほうのキーを押しただけでも少し歪みます。TとかHなどの中央にあるキーを押すと周囲のキーが0.2ミリくらい下に下がる感じです。これは普段Realforceやマジェスタッチのようなガッシリとしたキーボードを使っている自分としては普通に打鍵しているだけでも結構気になるレベルで、いくら2600円でもここはちょっとなあ・・・と思います。二色成形や防水にコストをかけるくらいだったら筐体の剛性をなんとかしてほしかったところです。

 

メカニカルでも剛性がなくてフニャフニャな基盤のほうが指に優しくて良いという人も世の中に結構いるのでなんともいえないんですが、それにしてもこれはしなりすぎていてちょっと使いづらさを感じます。

 

それと、本体の重量がめちゃくちゃ軽いので使用しているとキーボードがちょっとズレます。打鍵中にズレるということはさすがにないんですが、さあ打鍵しようと思ってホームポジションに手を置こうとすると親指が筐体にぶつかってちょっとズレてしまう、という具合で頻繁にズレます。Realforceやマジェスタッチだとそういうことはほとんどないので、これもちょっと気になります。もう少し重くするか、ゴム足を強力なものにしてほしかったというのが正直なところです。

 

安いキーボードからの乗り換えだったらあまり気にならない箇所でしょうし、値段が5,6倍は違うマジェスタッチやRealforceと比較して言うのも申し訳ないんですが、ガッシリとした高級キーボードと渡り合うのはスイッチ的にも筐体的にも無理です。そういうものなんだと思って購入しましょう。

 

Realforceやマジェスタッチのような高価なキーボードを使っていると気になる部分もまあまあありますが2600円という値段を考えるとしかたがないかなと思います。同価格のメンブレンと比べると全然良いかなとも思います。2600円でメカニカルキーボードを買えるのは結構すごいことなので、気になる人はタイムセールの時を狙って買ってみてはいかがでしょうか。

 

コンパクトで軽いので持ち運びにも便利でしょう。中華軸の中華製品なので耐久性は心配ですが、KaihuaはRazerなんかにもスイッチを売っている会社なのでスイッチについてはそこまで心配しなくても良いかなと思います。耐久性ばっかりは何年か使ってみないとわからないことなのでなんとも言えません。キーボード蛾物故割れたらここで報告します。

 

終わり。

 

せろりんでした。

 

2018年5月追記

 

マジェスタッチ2のCherry青軸を持っていて、なおかつクリック感のあるスイッチが嫌いなおれとしては、この機種を使うメリットってあんまり無かったのでほとんど使ってなかったんですよ。

 

そんで今年の年始あたり(購入して半年くらいぶり)に久しぶりに引っ張り出してきて使ったら、様々なキーがチャタリングするようになっていました。

 

事実上ほとんど使っていなかった上に、保存環境も悪くなかったと思うんですが、スイッチの多くにチャタリングが起きるというのは正直ビックリです。

 

いろいろなスイッチでチャタリングが発生しているので、スイッチが悪いのか、スイッチを制御する回路が悪いのかよくわかりませんがぶっ壊れてしまったわけで、非常に残念なことです。n=1なんですが耐久性は怪しいと思ったほうがいいでしょう。

 

終わり。せろりんでした。

 

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懲りずに中華軸の中華キーボードを購入です。K23はキートップがクソなのでWH026のキートップを引っ剥がして移植するとちょうどよくなるはずです。

 

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