2000円メカニカル!中華赤軸LEOBOG K23は買いなのか

せろりんです。

 

ふつうのキーボードは、キーを押したときの反発感をゴムで出しているため、タッチしたときグニュグニュというゴムの感触があります。一方で、メカニカルキーボードと呼ばれるキーボードは(基本的に)金属のバネで反発感を出しているため、スカッとしたクリアな打ち心地で一部のパソコンオタク共に人気があります。

 

ところがメカニカルキーボードってふつうは結構高くて、まあ最低7000円くらいします。ふつうのキーボードが700円とかで買えてしまうことを考えると激高いですね。

 

どっこい、ここ数年は中国製の安いメカニカルキーボードがAmazon.co.jpを中心にたくさん出回っていて、そういうものであれば3000円前後で買えてしまいます。

 

【Kailh軸】中華メカニカル青軸キーボード「ZenCT WH026」を買いました。
こんにちは。いつもさわやか、せろりんです。 自慢じゃないですが家にキーボードが8枚、実家に2,3枚あります(実家のは勝手に捨てられてる可能性があります) そしてこれからも増え続けます。 数日前のこと...

前レビューしたこいつとかですね。

 

そんでぼんやりAmazon見ていたらビビったんですが、メカニカルキーボードで恐らく史上最安、異彩を放つ2000円のキーボードが存在(あ)ったんですよね。そういった中華キーボードの中でも最安であろう2000円のメカニカルキーボード、LEOBOGのK23を購入(か)ったのでレビューします。

無思考で買え!

こいつです。中華キーボードって良くも悪くもキー減らしてスイッチ代を浮かせる設計になっているものが多いですが、こいつはテンキーこそないですが主要なキーは全部ちゃんとあります。

 

100回連続で人間に転生できたとしても恐らく絶対に1回も使わないであろうPause/Breakもちゃんと付いています。もっともおれは地獄に転生するので関係のない話です。

 

セール価格ってなってますがわりとずーっと2000円なので急いで買う必要もないでしょう。

 

この記事見てる人の多くは買おうかどうか迷ってる人間だと思うんですが2000円なのでこんなんチマチマレビュー調べてる暇があったら購入しましょう。

包装は簡素 付属品も少なめ

メカニカルキーボードが2000円ということで、怖いもの見たさで購入しました。ちなみに怖いもの見たさでお金を使うようになったら人間はおしまいだと言われています。

 

汚れたダンボールに入っています。

儀です。キーボードのほかにキートップを引き抜く工具が付いてきます。この形状のキートップリムーバは前に中華キーボードを買ったときにも付いてきたやつですね。こいつCherry軸とかCherry互換軸なら抜けるんですが、他の軸だとまったく抜けないので嫌いです(そんなことに使うなって話ですが) スペースキーも抜けないし。すぐぶっ壊れそうだし。つけるならFILCO純正をつけろ。

 

付属品はキートップ抜きだけだったと思います。簡素ですね。オタク丸出しの色違いWASDキーくらいは入っていてもいいのでは、と思いますが、2000円なのでしゃーないです。

 

見た目は問題なし!配列は注意!

本体です。ロゴは鬱陶しいですしキー印字のフォントがカクカクしてて気に入らないんですが他は無難なデザインで良いと思います。

 

外国製品にありがちなバリや歪みなんかもまったくなく、見た目は特に問題ありません。ただまあ印字の質感なんかはちょっと安っぽさがあります。

 

あとエンターの形が日本語配列っぽいので勘違いしがちですが英語配列です。エンターキーが近いから英語配列使ってる厨も、英語配列はよくわからないから日本語配列使ってる厨も、どちらも得をしない微妙な配列です。ルーズルーズの関係になっていて美しいですね。

そうは言っても油断していたらケーブルの塗料が手にうつりました。ちょっと触っただけなのに。指につくということは服につくということもありえるわけですから良くない点ですね。アルコールでケーブルを拭くと指につかなくなるのでそうするといいでしょう。

 

謎軸!KRGD赤軸

そんでスイッチなんですが、この値段なので当然Cherry赤軸なわけはないです。Kailh軸でもないようで、謎の軸です。何やら文字が書いてありますが肉眼だと読めません。一体なんなんでしょうね?

お前のために出血大サービス、普段は画像1枚だけ撮るためにわざわざコンデジ取り出して写真撮ったりなんてしないわけですが、この小さい文字を撮影するために照明も考えてわざわざ高画質なカメラで撮ってトリミングまでしました、アドセンスクリックお願いします。

 

肉眼だと読めませんがカメラで撮ると読めますね。KRGDと書いてあるように見えます。KRGD軸っていうんでしょうか。聞いたこと無いですがググると数件出てくるのでそういうメッチャマイナーなブランドの軸なんでしょう。読み方はさすがにケーアールジーディーでいいと思います。それはそうとKailhはケイル、Gateronはゲートロン、ASUSはアスースです。わかったな。

 

AmazonレビューだとVRGD軸って書いてる人がいますがVじゃなくてKだと思います。肉眼だと読めないからしゃーないですね。

 

打鍵感は微妙だしCherry赤とはだいぶ違うぞ!

打鍵感なんですが、特性としてはリニア、押下圧はCherry赤軸よりいくらか重いかな、という感じです。

 

そういうわけでCherry赤軸みたいな激軽を求めて買うとちょっとガッカリくる重さかもしれません。逆にCherry赤は軽すぎるなあという人間には良いかもしれません。

 

ちょっと良くないと思うのは、キーを押下したときの軸のスレ感です。Cherry赤軸ってかなりスムーズに押せて、打鍵するとまるでバネを指で押してるかのようで気持ちがいいんですが、こいつはどうかっていうと、サビたバネを押してる感じで、いまいちスムーズさに欠けるんですよね。

 

すごく極端に悪く表現すると、キーを押してる時、すりガラスを指で引っ掻いてるようなザラザラ感がします。

 

Cherry赤軸や黒軸ユーザーは、あのスムーズさが好きでリニアスイッチ買ったのに、と思っちゃうかもしれません。おれは思っちゃいました。

 

このへんは軸に潤滑油を塗れば解決する可能性も大いにあるので、ええいままよ、なむさんという感じで潤滑油塗りたくるのもアリです。保証は死ぬ。

 

 

あとは、スイッチが入る位置がCherry赤軸よりだいぶ深い気がします。Cherry赤軸って全体の4割くらい押し込めば「押したぞ」と認識されるわけですが、VRGD赤軸さんは5,6割くらい押し込まないと認識してくれない気がします。これは計測してみないと正確なことは言えないので、気のせいである可能性もまあまあ高くてなんとも言えませんが、普段Cherry赤軸を使っているおれとしてはちょっと違和感があります。あと撫で打ちしたい人間にとっても入力ポイントが深すぎるというのは微妙かもしれないです。

 

打鍵音は標準的なCherry赤軸キーボードと変わらないくらいのうるささだと思います。ただバックスペースやエンターやスペースなどのスタビライザーが入ってるキーを押すときはめっちゃうるさいです。キーンという残響がやばいんですよね。カタカタッターン人間は職場で使わないほうが良いでしょう。おれはカタカタッターン人間です。あなたはなんのフレンズさんですか?

 

キートップの形状が最悪

まあ、2000円でメカニカルが買えるというだけですごいので、打鍵感がCherry軸に及ばないのも、cherry赤軸と特性が違うのも別にいいんですよ。ただキーボードとして致命的なのはここです。

 

おわかりいただけたでしょう。安物キーボードRealforceのキートップが上、LEOBOG K23のキートップが下ですが、横幅がだいぶ違いますね。

 

表面の指が触れる部分に関して言えば、1ミリくらい横幅が違うと思います。1ミリって相当ですよ。全キーが1ミリずつ横に大きいわけです。

 

誤解されそうですがキー間隔が広いわけではないです。キートップの横幅が広くなっただけキーとキーの隙間のデッドスペースが削られているので、キーボード全体が一回り大きいというわけではないです。

 

写真は撮ってないですが家にある8枚すべてのキーボードのキートップより横幅が広いです。相当ですね。

 

これって結構な問題で、タイプしようとしたときに間違えて横のキーも押してしまうというこちおが起こるいわけですね。

 

これ机上の空論ではなく、タイプしてて実際にかなりミスタイプが増えた気がするんですよ。イライラしてくるレベルです。ちなみにいま本キーボードで記事を書いていますがイライラしています。ァ゛!!

 

こうなってくると打鍵感とか耐久性以前の問題で、正直お前2000円でもこれはあかんだろと思います。

 

キートップ形状あかんやろポイントはほかにもあって、シリンドリカルが弱すぎるということです。

 

たいていのキーボードって、指にキーがフィットするように、あとミスって隣のキーを押してしまうことを防ぐために、キーの表面が平らではなくて、えぐり取ったようになってるんですよね。表面がシリンドリカル(円柱状)になっているわけです。

 

そんで上の画像を見てもわかると思うんですが、K23は明らかに一般的なキーボードよりシリンドリカルが弱いんですよ。指で触れる部分の横幅がかなり広いことを考えると、単位長さあたりの湾曲は異常なほど小さいといってもいいでしょう。誰が設計したんだこれ。

 

弊害はめっちゃあって、指を置いたときに落ち着かないというのもありますが、ミスって隣のキーを押してしまうというのがヤバいです。

 

キートップの横幅が広すぎるのと相まってなかなかクソッタレなタイプミス率になってしまいます。なんでこんな意味不明なキートップの形状にしたんでしょうか。

 

Cherry互換キーボードを何枚も持っている人間であればキートップ入れ替えれば済む話なんですが、2000円の打鍵感イマイチキーボードのためにわざわざそこまでするのもダルいというのが正直な感想です。

 

怖いもの見たさで買え!

そういうわけで、キートップが論外という点以外は、Cherry赤軸とだいぶ違うことを理解した上で買うのであれば2000円ポッキリって考えると結構ヨシ、キートップはクソゴミというのが結論です。

 

うーん2000円なので何も考えずに買え、と言いたいんですが、意外とどういう層に薦めればいいのかわかりませんね。

 

なんでもいいからキーボードを欲しているキーボードオタクには、おすすめはできませんが買えとは言えます。買え。キートップ余ってるならなおさらです。

 

メカニカルキーボード初心者におすすめできるかというとちょっとなんとも言えないです。2000円ドブに捨てる覚悟があるなら買っても良いかも、とは思うんですが、これを買って、なーんだメカニカルキーボードって大したことねえんだなあ、と思われてしまったらとても残念です。

 

こいつはメカニカルの中でもリニアスイッチというあまり面白みのない特性のもので(実用性はピカイチです)、なおかつ品質は最低限、キートップはゴミクソ、というモノですから、それを強く肝に銘じた上で購入するならまあいいかな、と思います。これ買って微妙だと思ったらとりあえずマジェスタッチ2の茶軸を買って、それでもだめだったらメカニカルキーボードって大したことねえんだな、と思ってください。

 

2000円って現行メカニカルキーボードで最安なんですが、もう1000円出せば別の中華キーボードが手に入るので、やっぱりイマイチ誰におすすめしていいかわからないですね。

 

 

耐久性は今の所判断しようがないので、ぶっ壊れたら追記します。

 

終わり!

 

せろりんでした。

 

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