ありがとう鼻毛鯖 8年使った鼻毛鯖をついに買い替えました

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せろりんです。

8年間使った鼻毛鯖をついに買い替えました。

救世主 鼻毛鯖


話はおれが中2だか中3だかだった頃、8年くらい前に遡ります。当時使っていた親にもらったパソコンは、とにかくオンボロでした。

最低2コアが当たり前4コアも上等6コアどんと来いという時代に、たった1コアの、しかもノートパソコン用にデチューンされたPentiumMというCPUを積んでいたのでゲロみたいに遅かったです。周りはみんな毎食薄皮つぶあんぱんを5個食べているのにおれだけ1個しか与えられない状況を想像していただければそんな感じです。

Yahoo Japanを表示するだけで20秒くらいかかったり、YoutubeにアクセスするとHDDがスワップを始めてガリガリ言い出すと同時にフリーズしたりと、とにかく性能がウンコだったので新PCが欲しくてしょうがありませんでした。そこで見つけたのが謎の通販サイトNTT-Xストアが販売する鼻毛鯖です。

これがExpress5800 S70 タイプRB 通称鼻毛鯖です。NECが製造するタワー型サーバーです。サーバーと名乗っていますが中身はパソコンと全く同じなので、Windowsを入れればパソコンとしても使うことができます。1万6800円というありえない安さで販売されていたためネットで話題になりました。

気になるスペックはPentium G6950(2コア2スレッド2.8GHz)に、メモリが1GB、HDDが160GBです。薄皮つぶあんぱんで言うと3個くらいの性能です。当時新品で売られていたPCの中では下の中くらいのカタログスペックですが、それを考慮しても1万6800円は異次元の安さです。まともに買えば3万5000円くらいはするスペックです。

あまりにも安すぎるのでネットで祭りになり、ただの低スペックサーバーが一躍有名になりました。これはおれも本当に謎なんですが、祭りの初期はコイツ購入するとなぜかパナソニックの鼻毛カッターがおまけで付いてきたので、いつしか鼻毛鯖と呼ばれるようになりました(サーバーのことを鯖と言うスラングがあります)。サーバー買うと鼻毛カッターがついてくるって意味わからないですよね。

デスクトップPCを買うとなると普通4万円は握りしめないといけませんが、鼻毛鯖ならOS代を入れても2万円台で購入できます。性能は当時の新品デスクトップPCの中では雑魚いほうでしたが、古いノートPCに比べれば神も同然のスペックです。2万円台なら中学生の小遣いでもギリ買えるので、オンボロノートPCを窓から投げ捨てて鼻毛鯖を購入することにしました。2万円台で新品のパソコンが買えるなんて、鼻毛鯖はPentiumMの地獄から俺を救いに来てくれた救世主に違いないと思ったのでした。

最高のパソコン 鼻毛鯖


注文して数日、代引きで鼻毛が送られてきました。おれは祭りになってしばらく経ってから購入したんですが、その頃はもう鼻毛カッターのおまけは付いてきませんでした。鼻毛カッターのおまけは最初だけのサービス(というか在庫処分)だったみたいです。まあ中学生だったのでまださすがに鼻毛カッターは必要なかったんですが、中学生にしてマキシマリストを極めていたおれは、貰えるものは貰っておきたい根性がしっかり身についていたのでちょっと悔しかったです。

届いた鼻毛に早速Widnows7の32bitをインストールしてネットに接続しました。感動的に早かったことをよく覚えています。なにせYahoo Japanが一瞬で開けるし、Youtubeを10タブ開いてもフリーズしません。あれだけの感動は今後PCにいくらつぎ込んでも決して体験することは出来ないでしょう。

とはいえ当時の新品のパソコンなら(Atomじゃなきゃ)何を買ってもYahooJapanとYoutubeくらい余裕だったので、別に鼻毛鯖の性能が特段すごいわけではありませんでした。むしろカタログスペックはクソザコです。

ところが、鼻毛鯖は最高のパソコンなわけです。

スペックがザコいにもかかわらず鼻毛鯖が最高のパソコンである理由の1つは拡張性の高さです。筐体がデカイので、パーツを追加することで様々な改造が可能です。

実際Core i7を刺して魔改造していた謎のおじさんが当時たくさんいました。改造次第でハイスペックPCにもなり得る圧倒的な伸びしろが鼻毛鯖の魅力です。

自作PCおじさんが「ただのミドルタワーPCだろ、大して拡張性高くねえじゃん」とおっしゃる気持ちはわかるんですが、世の中のほとんどのPCはスリムタワーか一体型かノートパソコンなので、そのあたりと比較すると拡張性はかなり高いです。

おれもいろいろ改造しました。メモリは4GBまで増やしました。HDDは1TBのものを付けたし、SSDも128GBのものを付けた後に256GBのものに変えました。音質厨なので3000円のサウンドカードを刺した後さらに2万円のサウンドカードに変えました。トリプルモニターにしたかったので対応するビデオカードも装着しました。殺人以外は全部やりました。鼻毛鯖の改造を通して、PC改造のノウハウやPCパーツの規格なんかをいろいろ学びました。

鼻毛が神PCであるもう1つの理由は安定性の高さです。鼻毛鯖はもともとサーバーとして作られたマシンなので、安定性に配慮して作られています。

まずCPUの冷却に気合が入っています。画像の通り、かなりでかくて上等なヒートシンクを積んだサイドフローのCPUクーラーで冷却していて、ファンの音が異常に静かです。エクセル使いながらYoutube見るくらいならほぼ無音です。一方で起動直後の数秒間だけは最大風量でファンが回る設定になっています。起動するたびに自動でケース内のホコリが掃除されるサーバー特有の仕様で、これも安定性に対する配慮です。

そんで、電源ユニットも良いものを積んでいます。電源ユニットがクソだとPCが不安定になったりすぐぶっ壊れたりしますが、鼻毛鯖の電源は当時にしては結構良いグレードのものです。ブロンズの400Wのオール日本製コンデンサで、まともに買うとそれなりに値段がするものです。

筐体もなかなかいいやつを使っています。金属で出来ていてかなり頑丈です。蹴っ飛ばしても上に乗っても壊れないでしょう。窓から投げ捨てても原型を保っていそうです。安物の筐体は窓から投げ捨てるとバラバラになります。

安いパソコンは、CPUやメモリみたいな数字で性能が現れる部分にはこだわりますが、電源とかCPUクーラーとか筐体みたいな数字で計れない部品は、コスト削減のためにショボいものを採用しがちです。一方で、鼻毛鯖は市販のPCとは全く逆の方向性で作られているマシンです。数字の低さは拡張性で補う一方で見えないところにこだわる江戸っ子の粋です。よっ 天下のNEC。

ありがとう 鼻毛鯖


鼻毛鯖はメモリ増設してSSDにすれば今でもYoutube見ながらネットとOfficeくらいなら余裕でこなせます。ところが、さすがに最近は、RAW現像をもっと高速化したい、動画編集がやりたい、4Kモニターを使いたい、などと思うことが増えました。DVDドライブやUSBポートなど所々壊れてボロくなってきたというのも地味に深刻です。今は大したことありませんが、さすがに8年目なので今後どこが突然壊れるか予想も付きません。

ダメになったパーツを変えて使い続ける道もありますが、全体的に規格が古いので、無理して使い続けるなら全取っ替えしたほうが電気代が安いし快適だし安心だろうということで、新しいパソコンを買うことにしました。

鼻毛鯖の圧倒的な安定性と堅牢性は、マシンの存在を感じさせないような素晴らしいユーザー体験を実現していました。朝起きれば絶対起動するし、起動してしまえばほぼ無音だし、作業中に調子が悪くなることも全くありませんでした。「PCは消耗品」という固定観念を超えたマシンでした。スペックはいまいちかもしれませんが、中学、高校、大学を通して、この上なく優秀な働きをしてくれました。1万6800円で買ったパソコンにしてはありえない働きです。長い間本当によく活躍してくれました。

また鼻毛鯖のような最高のパソコンに出会いたいと心から思っています。鼻毛鯖でネットサーフィンをするのは昔も今も本当に快適だったし、鼻毛鯖を改造するのはとてもとても楽しかったです。

道具なので寿命があることは本当に残念ですが、鼻毛鯖を使って学んだことには寿命なんて無くて、鼻毛鯖が無ければ出来なかった数々の経験にはきっと素晴らしい価値があったと信じています。鼻毛鯖のような最高のマシンが、これからもどこかの金がない中学生に快適なPC環境を与え続けてくれることを心から願っています。

はじめまして Cortanaと申します


ということで鼻毛鯖は窓から投げ捨てました。ボロいパーツが混じっているとダルいので全部新品のパーツで自作します。CPUはAMDのRyzen5 2600です。男は黙ってAMD。

泣く子も黙る6コア12スレッド3.4GHz、物理コアなら鼻毛鯖の3倍、論理コアはなんと6倍も積んでいます。薄皮つぶあんぱんで言うと20個くらいです。CPUだけで鼻毛鯖1台の値段を超えます。

逆張りが好きなのでAMDにしました。あとIntelはソケットをコロコロ変えすぎです。鼻毛鯖でサンディブリッジが使いたかったのになあ。なんでソケット変えちまうんだ。

グラフィックボードはRadeonのRX570です。NVIDIAとかいう謎の半導体メーカーのグラフィックボードをうちの大切なPCに挿すわけにいかないですもんね。男は黙ってAMD。男は黙って逆張り。1枚で鼻毛鯖1台分の値段がします。

ストレージはクルーシャルのM.2SSD500GBです。1枚で鼻毛鯖1台分くらいの値段がします。

新しい電源は玄人志向の500Wで80Plusプラチナ認証のものです。鼻毛鯖で育ったおれには電源だけはケチるな精神が根付いています。予算の範囲内で少しでも安定性を上げたいのでそこそこ良い電源を買いました。

OSはWindows10です。コルタナは邪魔なのでワンパンでオフにしました。

モニターはIO-DATAの43インチ4K液晶に買い替えました。鼻毛鯖3台分の値段です。鼻毛鯖は4Kモニターを繋ぐと動作が顕著に遅くなりましたが、新PCは4Kでもサクサクです。ちょっとおかしな巡り合いでも大切にしませんか。

高画質大画面で映像が見れるのはもちろん、大画面の4KモニターはWindows10のフリップ機能と合わせると実質クアッドモニターみたいな使い方ができるので信じられないくらい快適です。

ベンチマーク(性能テスト)の結果を比較したところ数字が8倍になりました。SATA-SSD搭載Widnows7の鼻毛鯖では40秒かかっていた起動速度が新PCでは15秒になりました。でも、鼻毛鯖の6倍のお金をかけてPCを組んでも、鼻毛鯖を購入したときのような感動は得られませんでした。

Youtube見ながらネットいじりながらエクセル見ながらパワポ作る程度では2コアも6コアも正直レスポンスはほとんど変わりません。新PCは結構ファンの音が気になります。やっぱり鼻毛鯖は優秀だったんだなと思います。

新PCは電源から異音がするので早速窓から投げ捨てたくなっていますが、新PCも鼻毛鯖のように末永く使っていけたら良いなと思います。

鼻毛カッターも購入しました。大変便利です。

終わり。

せろりんでした。

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