せろりんです。
2018年ももうおしまい、今年もたくさんキーボードを購入したので、買ってよかったキーボードを列挙していきます。
Qisan Magicforce 68キー/Gateronクリア軸
ヤフオクだかメルカリだかで中古で購入した、Qisan製の68キーなコンパクトキーボードです。パッと見はよくある中華メカニカルキーボードなんですが、スゴいのはスイッチです。
Gateronのクリア軸を搭載しています。こいつはタダの中華軸じゃありません。スゴいんですよ。なんと押下圧が35グラム。メカニカルでこの数字はびっくりです。
押下圧って要はキーの反発力のことなんですが、一般的なキーボードが60グラム程度、Cherry青軸が50グラム、Cherry赤軸が45グラム程度の反発力だということを考えると、35グラムは驚異です。このレベルの軽さのキーボードというとRealforceかNiZの軽荷重モデルくらいしか存在しません。こいつは打ち心地もRealforceのAll30gそっくりです。めちゃ軽いので反発感がほぼありません。指を載せただけで入力されます。
押下特性はリニア(反発力が押し下げた距離に比例する特性で、バネを押しているような感触)なんですが、ここまで軽いとリニアもクリックももはや関係がないです。スコスコと軽く打ててとても気持ち良いです。
キーは二色成形です。中華キーボードはキーを光らせるために二色成形のキートップを使っているものが多い気がします。そんなとこにコストかけないでいいよってのが本音です。中華ですが安心と信頼のQisanなのでクオリティはぼちぼち高いです。ケーブルが着脱できるのもポイントが高いです。
コンパクトに作られていて配列が特殊ですし、半角全角の切り替えに2キー同時押しが必要なので、それがダルくてあまり使っていません。買ってよかったです。
FILCO Majestouch linear/Cherry MX黒軸
マジェスタッチの黒軸モデルです。おれってマジェスタッチ嫌いなんですよ。鉄板マウントで底打ち感が硬すぎて指が痛くなりますし、見た目が全部同じだからつまらないし、マジェは同じCherryMX軸でもチャタリングが頻発するというウワサもあります(基盤や筐体でチャタ発生率がそんなに変わるわけねえだろと思わなくもないですが、実際うちのマジェ茶軸とマジェ2青軸は2枚ともチャタっています)
メカニカルキーボードなんていずれはチャタるものですし、鉄板は鉄板で良いところもあるので別にマジェに恨みはないんですが、次マジェを買うとマジェ3枚持ちになってしまうのでマジェはもう買わねえぞと決意していました。ところがボウフラくらい意思が弱いのがおれ、中古で安かったのでついついヤフオクだかメルカリだかで購入してしまいました。
Cherry MX黒軸は重くてリニアなスイッチです。軽くてリニアなGateronクリアと対極ですね。CherryMX黒軸は、反発力が強くて普通に打鍵するとクッソ重い上に、リニアだから面白みがないのでメジャー4色茶青赤黒ではダントツで不人気です。黒軸は重いんですが、底打ちしなければ赤軸よりも軽くタイピングできるとも言われています。押下圧は60gなので、Gateronクリアのほぼ倍ですね。体感だと絶対4倍は違いあるだろってくらいCherryMX黒軸は重く感じるしGateron白軸は軽く感じます。
普通の日本語配列なので大変使いやすいです。黒軸なので底打ちしなければメカニカルキーボードにしては静かです。サブPCでバリバリつかっています。そうは言ってもやっぱりそれなりに打鍵音がうるさいし、メインではRealforceを底打ちで使っているのでサブPCを使っているときだけ底打ちしないというのも神経を使います。サブPC用にCherry MX Silent(ピンク軸)でも買おうかなあと思っています。買ってよかったです。
Cherry純正 G80-3000 /Cherry MX赤軸
Cherry赤軸のUSBフルキーボードです。たしかメルカリに中古品が落ちていたので拾いました。落ちていたら拾う、これがエコロジー、これがロハスです。
にしてもコイツ、USB世代のキーボードにしてはデカすぎですよね。
ミソなのは本体がスイッチメーカーであるCherryのブランドで売られているという点です。どっかのOEMかもしれないので実際にCherryが所有する工場で作っているかどうかは微妙だと思いますが、独Cherry社のお墨付きをもらっていることに意味があります。
Cherry赤軸です。Gateronクリア軸やCherry黒軸と同じリニアな打鍵感です。押下圧はCherry軸で一番軽いですが、Gateronクリアのように極端に軽いわけではありません。慣れ無しで普通の感覚で使えます。
このキーボードはスイッチがPCBに直付けなんですよね。高いキーボードってスイッチが鉄板に埋め込まれていることが多いですが、こいつは基盤直付けで鉄板はありません。鉄板がないので本体は高級キーボードにしてはかなり軽いです。
鉄板にスイッチが付いているタイプのキーボードと違って打つ度に基盤がたわむので、なにこのクソキーボード、一々たわむとか造り悪すぎだろ、純正でこんなの出すなよ、って最初のうちは思っていました。
どっこいちょっと慣れてくるとコイツが最高です。コイツは底打ち時の反発感がめちゃくちゃ気持ち良いんですよ。鉄板が入っていないので底打ちしたときに基盤がたわんで良いクッションになっています。指が痛くなりませんし、打鍵感がとても心地よいです。鉄板じゃあこうは行きません。
ポコポコ・・・って感じの打鍵音も超心地よいです。同じスイッチでも基盤と筐体でここまで変わるんだ、と思いました。
買ったことがあるキーボードの中でも5本の指に入る打鍵感の良さです。打鍵感の良さでRealforceとタイマンを張れるのは、Cherry軸キーボードだとこいつだけかもしれません。
イマイチだなーと思うのはFキーとJキーの構造です。ポッチが付いていないので、触覚的にFとJが探せないんですよね。FとJは、一応この写真のようにシリンドリカルが強くなっている(くぼみが深くなっている)ので、配慮されていないことはないですし、がんばれば触覚的に探せなくはないですが、やっぱりポッチが無いと瞬間的にはFとJの位置がわかりません。これが結構ストレスです。テンキーの5やWindowsキーは触覚的に一発で場所がわかるので、FとJはWindowsキーとテンキーの5に入れ替えて使っています。ちゃんと作れよチェリー、って思います。
あとは筐体が無駄にデカイというのも残念ポイントです。余白(ベゼル)がデカイのもそうですし、テンキーも邪魔です。
打ち心地は最高ですが、ほかは正直微妙です。打ち心地に全振りしているキーボードです。CherryMX赤軸なんてクソだぜ、リニアスイッチなんて全部一緒だぜと思っている人はぜひ買ってみましょう。おれが買った日本語配列のものはもう中古でしか手に入らないですし、中古でもめったに手に入りません。英語配列でよければAmazon.comで売ってます。買ってよかったです。
LEOBOG K23/KRGD赤軸
中華メカニカルキーボードLEOBOG K23です。値段は驚きの2000円!KRGD赤軸という謎の軸です。CherryどころかKailhやGateronですらありません。KRGDってなんやねんマジで。押下圧はCherryMX赤軸を1,2割くらい重くした感じです。リニアなんですが押下すると擦れた感じがするので品質はイマイチです。
筐体はハッキリ言って驚きのハイクオリティです。2000円でこのクオリティのものを作られたらそこらへんのメーカーはひとたまりもないでしょうね。逆に筐体のクオリティを考えるとスイッチの品質にしわ寄せが行ってそうでマジで心配です。すぐチャタりそうな予感しかしません。あんまり使っていないので耐久性は知りませんが、スイッチの打鍵感は、CherryMX赤軸と比べるとだいぶ劣ります。でもこの値段でリニアなメカニカルキーボードを体験できるなら全然良いと思います。
ところがこいつには致命的な点があって、キートップの形状設計が最悪なんですよね。キートップがでかすぎてミスタイプが頻出します。詳細はおれがK23でイラつきながら書いた下のレビューを読んでください。結構致命的なので2000円でも微妙です。CherryMX軸のコピースイッチなので手持ちのキーボードとキートップを入れ替えればまともに使えるかなと思ったんですが、底とスイッチとの段差があまりないのですぐに底打ちしてしまってまともに使えません。純正キートップがまともだったら3000円でも最高なんですが、このキートップじゃ使い物になりません。ちなみにこのキーボードはなぜか今はもう売ってません。買ってよかったです。

キーボードじゃないけど・・・
PR-SB001-G-Sというリストレストです。木製ならなんでもよかったんですが、一番安かったのでこれにしました。もう売っていないみたいです。
恥ずかしながらキーボード用のパームレストというのを使ったことが無かったのでこれが初パームレストなんですが、指を自然にキーボードに乗せることができて大変打ちやすくなりました。つっても、これが無かった頃には戻れないとまでは言いません。無きゃ無いで普通に快適に使えます。でも2000円くらいなので買っておいたほうが良いなと思いました。
パームレストは当然キーボード同様に汚れるんですが、汚れを取るためにアルコールのスプレーで清掃していたら塗装がはがれました。うーんアルコールで拭くおれが100パー悪いんですが、アルコールで拭けないとなるとパソコンの前でメシ食う族のおれとしてはちょっと困ります。もちろんパソコンの前でメシを食うおれが100パー悪いんですが、そのへんを考えると樹脂製のほうがよかったかもしれません。こいつの場合ヤスリで全部塗装をとって使うのがいいかもしれません。塗装が剥げていても見た目が気になるだけで実用上は問題ないので当分は放置です。買ってよかったです。
エレコムのワイヤレステンキー TK-TDM017BKです。いままでは左側の有線テンキーを使っていたんですが、テンキーは自宅だとたまにしか使わないので普段は電源をオフにして引き出しに入れておきたいです。てことで無線テンキーを買いました。
無線テンキーなんて世の中にいくらでもありますが、多くはスライダーがパンタグラフのもので、キーストロークが短すぎて使いにくいです。ストロークが長い無線テンキーの中で最安だったこいつを買いました。1400円くらいです。おれはエレコムのことはまったく信用していませんが、こいつはぼちぼち使えます。打鍵感も普通に良いです。
メカニカルスイッチを採用したテンキーやRealforceのテンキーなんかは無線モデルがほとんど売っていませんし、アホみたいに割高なのでさすがに購入できません。そりゃあ無限に金があったらそういうのを迷わず買いますが、残念ながら金が無限にないので妥協です。おれはテンキーなんてたまにしか使わないのでコスパを考えると高いテンキーなんて買ってられません。買ってよかったです。
返品しちゃったけど買ってよかった!
あとはUnicompのバックリングスプリングキーボードも購入しました。
たしかメルカリで中古を購入しました。
ガッチャガッチャとクソうるさい音にとんでもなく硬い底打ち感で、打鍵していて頭が悪くなる感じがしますっていうか、確実に頭が悪くなって模試の順位が下がるし志望校に落ちます。キートップなんかはバリがバリバリに多くてミクロに見ていくと繊細さが一切ありません。でも全体的には頑丈そうでマクロで見ていくととてもよい印象です。かなり好きなキーボードだったんですが、入力できないキーがたくさんあり、さすがに使いものにならないので返品しました。そのうち新品で再購入したいです。これで人間の頭を殴ったらすごそうです。返品しちゃいましたが買ってよかったです。
そんで、RealforceのAll30g、日本語配列で白のテンキー付きキーボードも新品で購入しました。大変良い打鍵感で、メインキーボードもこれにしようかなと思ったくらいなんですが、足がガタつく初期不良でした。カーソルキーなど端のキーを押すとガタガタ振動します。Amazonのいつもの梱包で来たので物流過程で箱を投げられて筐体が歪んだ可能性もありますが、工場出荷時に既に歪んでいた可能性も高いです。Realforceってやけに「筐体歪んでたぞコラ」って内容の不具合報告が多いんですよね。今使っている偏荷重テンキーレス日本語配列黒のリアフォもちょっと歪んでいる気がします。
全体的に作りが良いのにガタつきが頻発するのは謎です。配送中にイカれた可能性もありますが、東プレの製造工程や検品にかなり問題があるんじゃないかと疑っています。RealforceR2のラインでは改善されていると嬉しいですがどうなんでしょう。1枚2万もするクソ高いキーボードなので真面目に作って欲しいですし、1枚2万もするクソ高いキーボードなのでAmazonはいつもの梱包で送るのをやめてほしいです。さすがに我慢して使い続けるのは無理なので即返品です。おれはケチケチ人間で安物や中古ばかり買うので、1枚2万円もするキーボードを買うなんてことはめったにありません。意を決して購入したのでがっかりです。そのうち再購入するかもしれません。返品しちゃいましたが買ってよかったです。
来年はなに買おうかな
こうしてまとめると今年は6枚もキーボードを買っていてビビりました(覚えていないだけでもっと買っている可能性もあります)
でも全部買ってよかったのでよかったです。バリバリに良かったのはCherryのG80-3000ですね。打鍵感が最高です。
2019年も良いキーボードに出会えるといいなあと思います。今年はリニアなキーボードを買い漁ったので、来年はタクタイルを攻めたいです。タクタイルなキーボードって新品だとあまり選択肢がないので、中古の年代物を中心に買いあさりたいと思っています。セパレートなキーボードも気になります。自作キーボードは流行ってますがだいぶお値段が行くのと、特殊な配列に慣れてしまうと環境が変わった時キツいというのがあるのでちょっとなあという気持ちが強いです。あとNiZの静電容量もいいですね。いよいよキーボードを置く場所がなくなってきました。マニアの方ってどうやってキーボードを保存しているんでしょうか?
終わり。
せろりんでした。
2018年12月24日追記
メリクリ!サンタさんからアーキサイト製ProgresTouchのテンキーレス日本語配列ピンク軸モデルが届きました。
鉄板入りで造りがめっちゃ良いです。ピンク軸は赤軸の静音モデルという位置づけなんですが、指に優しいし音が静かでかなり好みです。別途レビュー記事を書くつもりです。買ってよかったです。
追記!書きました。

終わり。
せろりんでした。
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ご一緒にトラックボールもいかがでしょうか。

いろいろ買ったけど結局メインはRealforceなんだ、すまねえ。Realforceを買いましょう。