エレコム製トラックボール EX-G M-XT3DRBKをレビュー

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せろりんです。

Amazon見ていたら、M-XT3DRBKが安かったのでついポチってしまいました。

結論から言うと、ボール交換をすれば良いトラックボールだなと個人的には思いました。ネットだとあんまり評判が良くない(たぶん個体差が激しい)ので、意見の一つとして参考にしていただければと思います。

安い!

Amazonで2817円だったんですが、さらに1割引クーポンがあったので2500円くらいでした。安かったのでつい購入してしまいました。

ものを買う理由が「必要だから」じゃなくて「安いから」な人間は一生金持ちになれないという人生訓がありますが、いうて人間のほとんどは一生金持ちになれないので気にしません。

M570が4000円くらいだということを考えると、2800円で買えてしまう当機種は正直激安です。1割引じゃなかったとしてもかなり安いです。

開封するぞ

こいつが箱です。簡素でいいですね。

大事なのはエコですよエコ、世の中にはクラッカー1枚程度の大きさのCPUをプラ製のサッカーボールに入れて売る企業があります。ソケットをコロコロ変えてマザーボード買い替えを迫るのはやめてください。地球のことを考えましょう。

開封するとこうです。開封しやすくていいですね。開封しやすくていいです。聞いてるかロジクールコラァ!

付属品は、電池、レシーバー、マニュアルです。保証書らしい保証書は無かったんですが、保証を受けるためにはマニュアルとレシートを保管しておけば良いとマニュアルに書いてありました。

そこそこ多機能

6ボタン+チルト(左右スクロール)+感度変更スイッチが付いています。写真に向かって左側の薬指を乗せるあたりにボタンがあるのが特徴です。6ボタンマウスってなかなか無いですよね。

ホイール周りはこうです。感度を変更するためのスライドスイッチが付いています。

感度変更ができる物理ボタンを付けるのは最近のマウスやトラックボールのトレンドっぽいですが、個人的には謎です。どういう用途で使えばいいのかわかりません。

CADとか使う人はソフトに合わせて感度変えるんでしょうか?邪魔になるわけではないので別に付いていても良いんですが、活用方法があるなら知りたいです。

当機種は6ボタン+チルトなので、ライバル機のM570より1ボタン多いですし、チルトもできます。おれは全く使いませんが感度変更ボタンも付いていて、機能的には圧勝しています。チルトが必要ない人は、チルトに機能を割り当てることも可能です。

おれはExcel厨でチルトをゴリゴリ使うのでチルトホイールは超ありがたいです。トラックボールって新機種がマジで出ないので、チルトがついてる手頃な値段のトラックボールってほとんどエレコム製しかないんですよね。

電池蓋を外した状態です。単3電池が1本入ります。欲を言うと2本入るとよかったんですが、このサイズならしゃーないですね。

レシーバーを収納するくぼみと、電源スイッチがついています。

そんでQRコードを読み取ることでサポートのページにアクセスできます。粋っちゃ粋です。こんなん使うよりググったほうが早いのでおれは使いませんが、これのおかげで助かる人も多いでしょう。

大きさ比較-最強トラックボール列伝編です。どんなトラックボールのユーザーにも大きさが伝わりやすいようにいろんなトラックボールを並べています、というのは建前で、自慢です。

下の右から二番目がM-XT3です(ボールはM570のものと交換済)

一見M570より小さく見えますが、ずんぐりとした体型で体積はデカいので、手が小さい人にとってはM570のほうが使いやすいかもしれません。成人男性としては平均的な手の大きさのおれは、どっちも普通に使えます。

こうして並べてみると、なんというかELECOMのマウスって、日本的なゴテゴテとしたデザインですよね。機能性抜群なんですが、M570やスリムブレードみたいな美しいトラックボールと比べるとダサさは否めません。ダサかっこいいです。

当サイトではELECOMのトラックボールばっかりレビューしていますが、別にELECOMの回し者とかではありません。昔からある定番商品は紹介してもしょうがないのでレビューしません。そうなると新商品を中心にレビューすることになるわけですが、欲しい感じの新商品を出してくれるメーカーはELECOMだけです。回し者っぽいこと言ってしまってすまん。

でも、M-XT3と機能がほぼ変わらない(性能は大きく変わる)のに値段が8000円もするMX ERGOだとか、設計がめちゃくちゃ古いExpert mouseをそのまま無線にしただけのExpertMouse wirelessとかいう機種を出されても、正直買う気にはならないのも事実です。産廃メーカーのエレコムですらこんだけ頑張っているんですから、老舗トラックボールメーカー各社にはもっとがんばってほしいです。

オイオイELECOMオイオイ

エレコムというと(トラックボールに関しては結構良いと思うんですが)サンワサプライ並の低品質メーカーというイメージがあります。多分みんなそう思っていることでしょう。

で、開封してボールを回していたら、どうも回転がおかしいことに気づきました。こりゃボールになんか付いてるなーと思って調べたら、マルで囲んだ部分に、少しだけ接着剤みたいなものがついていました。

ティッシュで拭えばすぐ取れるようなものなんですが、トラックボールの心臓部であるボールに汚れが付いているというのは、ちょっとオイオイという印象です。安いから別に良いといえば良いんですが、もうちょっと真面目に製造や検品をやったほうがいいと思います。

ボタンの押し心地が最高

こいつの素晴らしいところは、ボタンの押し心地の良さです。ストロークが深めで、ちょっといいゲーミングマウスみたいな押し心地です。心地よいです。

ただ、人差し指の位置に付いている戻るボタンと進むボタンの押し心地は値段なりです。悪くないですが、特に良くもないです。

ELECOMのトラックボールはスクロールホイールが酷いことが多いんですが、当機種のホイールはかなり良いです。ホイールクリックの押し心地や反発感もちょうどいいですし、ホイールの質感もELECOM製トラックボールHUGEのスカスカホイールと違ってそれなりに上品です。

左右ボタンはこのように立体的に造形してあります。これが手にフィットして超いいです。他の親指トラックボールには無い圧倒的なアドバンテージです

といっても、安物マウスのボタンの押し心地は、使用に伴って悪くなっていくのが普通です。たいていの使い込んだ安物マウスは、ボタンを押す度にギシギシ言います。今の所ギシギシ言いませんが、今後どうなるかは心配なところです。

無線品質が良い

ELECOMのトラックボールはみんなそうなんですが、無線品質が最高です。

無線マウスと言うと、電池がすぐ切れるとか、ラグがヤバいとか、すぐ切断するというイメージを持っている人は結構います(いつの時代の話だよって思いますが)

当機種は、ラグは全く無いし、切断することも全く無いし、電池も数ヶ月持つみたいです。レシーバーも極小で邪魔になりません。

一応、トラックボールを長時間使わないで放置するとトラックボールがスリープモードになるみたいなので、その状態でカーソルを動かそうとするとほんの一瞬ラグります。でも、その点以外では有線とまったく差がありません。

無線品質はかなり良いと感じました。一応当機種は有線モデルも売っていますが、絶対に無線モデルを買ったほうがいいと思います。

ロジクールの親指トラックボールM570を買った人は口をそろえて言いますが、親指トラックボールとワイヤレスの組み合わせは最高です。線から完全に解放されて超快適です。親指トラックボールは、ベットでごろ寝しながら使用したり、だらけながら膝の上で使用したりすることができるのが利点です。そういった使い方をするとなると、線がめっちゃ邪魔です。有線派の方でもぜひ無線モデルを買っていただきたいです。

センサーとボールがザコ

センサーかボールがザコいトラックボールは、ボールを思いっきり弾いて回転させたときに、カーソルが動かなくなったり、あるいは変な方向に飛んでいったりする現象がおきます。

一昔前に設計された古いトラックボールや安物のトラックボールで頻発する現象で、最近の設計のトラックボールにはあまり見られない現象なんですが、当機種は残念ながらその現象が発生します。ボールを思いっきり高速回転させるとポインタが動かなくなります。

そんなにボールを高速回転させなきゃいいじゃんという話ではあるんですが、ポインタを長距離移動する場合は、やっぱり高速回転でポインタをすばやく動かしたいです。我が家は43インチ4Kディスプレイなのでなおさらです。それに、トラックボールには、高速回転でポインタを思いっきり移動させて楽しむというFidget的な良さもあるので、それが出来ないのは正直微妙です。まあハンドスピナーみたいなもんです。

 

そんで、当機種はドラッグみたいな細かい動作をやろうとすると、たまにカーソルが少しブレます。センサーの性能かボールの性能がクソなトラックボールにありがちな挙動です。

毎回ブレるわけではないですしそこまでめちゃくちゃにブレるわけでもないので、ネットサーフィンくらいなら普通に使えますが、画像編集みたいなグラフィカルな用途だと、正直全然使えないんじゃないかなと思います。

 

そこで裏技なんですが、どこのご家庭にも余っているロジクール製親指トラックボールM570のボールと交換してやるとしっかり動くようになります。

トラックボールのセンサーは、ボール表面の模様を読み取ることでボールの動きを検知しています。なのでセンサーにとって模様が読み取りやすいボールを使うとカーソルしっかり動くようになります。ボール交換によってブレなんかも全く問題がない水準まで改善されます。

M570のボールを移植してやると、高速回転時にポインタの挙動がおかしくなる現象もかなり改善されます。

解像度の低いノートパソコンでネットサーフィンをする、程度の作業でしたら元のボールでも問題ありませんが、フルHD以上のモニターでゴリゴリ作業をしたいならボール交換は必須です。正直最初からまともなボール付けとけよって思います。

Elecom製人差し指トラックボールのDEFTは、M-XT1と全く同じボールを採用しているっぽいですが、あれはまともに動くので、ボールの問題というよりセンサーの問題なのかもしれません。技術あるならまともに作れよELECOMって思います。

直径34mmのボールならなんでもくっつくのでTM250のボールも使えます。こいつでも症状は改善します。1000円くらい出せばペリックスというメーカーの34mm球が手に入るので、それを試してみるのも有りかもしれません。

前任機よりはなめらかに

いまだにIE6を使ってるレベルの頑固親父と同じくらい頑固に新作トラックボールを出さないロジクールやケンジントンと比べると、ELECOMはアホみたいに新製品を出します。

親指トラックボールだけでも、ここ数年で、M-XT1とM-XT2とM-XT3とM-XT4とM-XPT1の5機種が出ています。M-XPT1は庶民には手の出せない高級機なので置いとくとして、M-XT1とM-XT2とM-XT3は見た目や設計がほぼ同じです。M-XT4はM-XT3の左手モデルつまり鏡像異性体です。

左がM-XT3、右がM-XT1です。「全部同じじゃないですか」って言われそうですが結構違います。

M-XT1は支持球が小さいセラミックスになっているモデル、M-XT2がその次に出た支持球がデカいルビー球になっているモデル、M-XT3がデカいルビー球を搭載した上に薬指ボタンに好きなキーを割り当てることができるようになっているモデルです。

つまり全部マイナーチェンジモデルなんですが、M-XT1とM-XT3は操作感がわりと違います。

でかいルビー球を採用しているおかげなのか、M-XT3は操球感がそこそこなめらかです。

トラックボールにとってボールの回転のなめらかさはかなり重要です。ボールの取付部の精度でボール回転のなめらかさが決まるっぽいのですが、ELECOM製品は正直言ってこのへんがイマイチだめです。

初代のM-XT1は、ボールがなめらかに動かず、かなりカクカク感がありました。常にカクカクしているわけではなく、なめらかに動くときのほうが多いんですが、機嫌が悪い時は文章をドラッグする程度の作業でも非常に操作がしにくいと感じました。シリコンオイルや鼻の脂を塗りたくってもカクカク感は変わりません。正直クソトラックボールと言われてもしょうがない出来でした。

M-XT3は、支持球がルビーになっているからなのか、このカクカク感がだいぶ改善されています。

M-XT3なら、まだちょっと不満はあるけどまあ使ってやってもいいかなーという程度の品質になっています。それでもM570のなめらかさには全然及んでいないので、もっとがんばってほしいと思います。

減速ボタンがほしい

M-XT3は、M-XT1と比較するとボールがだいぶなめらかに動くようになっています。でもそれは相対的な話であって、なめらかさで言うとM570やTM250あたりには完全に負けています。

親指トラックボールはそもそも細かい作業がやりにくいので、それと相まって、繊細な作業をするときの快適性はだいぶ低いです。ネットサーフィンやエクセルくらいならまだしも、フォトレタッチなどの繊細な操作が求められるグラフィカルな作業に使うのはボール交換したとしてもやめておいたほうがいいです。

こんなときに減速ボタンがあったらなあとつい思ってしまいます。

M-XT1とM-XT2は、薬指のこの部分に減速ボタンが付いています。こいつを押しながらカーソル操作をすると、カーソルの感度が大きく下がり、細かいカーソル操作がやりやすくなります。

文章をドラッグするときなんかはこいつを押しながら操作をすると操作性が格段に上がります。

ところがどっこい、M-XT3には減速ボタンがついていません。M-XT1の減速ボタンの位置にボタンは付いていますが、減速ボタンとしては使えません。減速ボタンの代わりに任意の機能が割り当てられるようになっています。その任意の機能の中に「減速」はありません。

M-XT3の薬指ボタンは間違えて押しやすいので、おれは間違えて押してもいいように何も割り当てないで使っています。ボタンを1個つぶして使うのはもったいないので、ここに減速機能が割り当てられたらなあと思わずにいられません。ドライバアップデートでなんとかなるといいなあと思います。

減速ボタンが付いていて、かつルビー球を採用したM-XT2を買うのが最強かもしれません。

ドライバなんとかなりませんか

そうそう、ドライバが本当、なんだかなーって感じがするんですよね。

減速機能を割り当てられないのも微妙なんですが、もっと微妙なのが、1台のパソコンで1つのエレコム製トラックボールしか使えないということです。

おれがメインPCで使っているElecom製のトラックボールは、このM-XT3と、大玉人差し指トラックボールのHUGEの2つです。

この右のがHUGE

HUGEを接続しているときにM-XT3を接続しようとすると、このダイアログが出ます。お前はどっちのトラックボールを使うつもりなんだ!と詰問されているわけですが、どっちも使うからどっちも接続してんだろエレコムコラおいオラ、って思います。

ここでHUGE(M-HT1DR)を選択すると、M-XT3の設定プロファイルが消えます。逆にXT3を設定するとHUGEの設定が消えます。

どっちを選択してもカーソル操作はできますが、選択しなかったほうのボタン割り当てが工場出荷時に戻ります。おれはメインPCでHUGEもXT3も使いたいのに、どっちかしか使えないというのはかなり不便です。

安定して動くし画面もシンプルだし、正直おれはELECOMのドライバ「マウスアシスタント5」が結構気に入っています。でも2機種同時に使えないのはさすがに無いなあという気がします。

同じ無線親指トラックボールなら、無線技術やドライバの機能は、LogicoolのM570のほうが優れていると思います。

M570はUnifyingという規格でPCに接続します。Unifyingは、レシーバーが1個あれば6台の機器(キーボード等も含む)を接続できて超便利ですし、ボタン割り当ても自由にできます。

ELECOMのレシーバーは台数のぶんだけレシーバーを刺す必要がありますし、2台接続すると片方の設定が消えます。Unifyingはスゴい技術なので真似するのは難しいのかもしれませんが、なんとかしてELECOM製品もUnifying的な仕様を採用してほしいです。ELECOM信者せろりんのお願いです。

Kensingtonのドライバと干渉するのも微妙です。スリムブレードやExpert mouseなんかを接続すると、ELECOMのトラックボールの感度がなぜか変わります。ELECOMが悪いのか、Kensingtonが悪いのか不明ですが、干渉しないように作って欲しいです。

M570の代わりに良いかも?

さて、当機種のライバル機種は、言うまでもなくロジクールのM570です。M570は死ぬほど売れていて、実際それに見合った性能をもった良い機種だと思います。でもELECOM信者のおれとしては、無難さと3年間の神保証(壊れたぞコラァとメールすると3年間はワンパンで新品を送ってくれる)で人気を保っているアイツだけが飛ぶように売れている現状はどうも気に食いません。

M-XT3は、正直言ってカーソル操作の精度ではM570に一歩劣っています。ボール交換をしても、ボールのカクつき感はどうしても否めません。

一方で、3000円を切る価格は魅力的ですし、チルトホイールがあるのもありがたいです。

カーソルの操作性で勝るM570を選ぶか、チルト+ボタン1個増量で値段も安いM-XT3を選ぶか、だいぶ悩むところです。個人的には、チルト必須な人やボタン数がほしい人はM-XT3を買ったほうがいいと思います(もちろんお金があるならM570の上位機種・MX ERGOがベストです)

M570の保証が切れて次のトラックボールを探している人には、M-XT3はかなりおすすめです。

おわり。

せろりんでした。

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