私たちはゆっくり大人になる――バミューダトライアングル ~カラフル・パストラーレ~ブルーレイ発売記念感想

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せろりんです。バミューダトライアングル 〜カラフル・パストラーレ〜(略してカラパレ)のブルーレイBOXが発売決定!うおおおおおおお

ほとんどの深夜アニメは収入源の多くをブルーレイの売上に頼っているので、普通は放送が終わったら即ブルーレイが発売されます。どっこい世の中には様々な事情からブルーレイが発売されないアニメがまれによくあり、カラパレもブルーレイが出ないアニメの一つでした。おれとしては一刻も早くブルーレイがほしいんですが、放送終了から半年以上経ってもブルーレイ発売の気配が無いので、もうカラパレのブルーレイは出ないのかなーと思っていました。ところが先日カラパレのブルーレイ発売が決定しました!うおおおおおお

マ・ジ・で 嬉しいしめでたいですねー嬉しすぎておれはここ数日ずっとTwitterでカラパレについてエゴサしています(カラパレはエゴ)。ブルーレイが出たくらいでこんなに嬉しくなるとは自分でも思っていませんでしたが、マ・ジ・で めでたいので記念になにかしようということで、カラパレをまだ見て居ない人向けの紹介をした後に、超雑多な感想や考察を書いていこうと思います。いままでいろいろ考えたり書いたりしてきたけどわざわざ記事にまとめるほどじゃないなーと思ってボツにしてきた感想や考察などなどをダラダラ書いていきたいと思います。

わりとどうでも内容がほとんどなので興味ある見出しだけ見ていただければと思います。内容の多くはほかのカラパレ感想記事で書いたことや日頃ぼやいていることと重複しています。あんまり真剣に読まないでいただけたらと思います

カラパレってどんなアニメ?

マーメイド・アイドルのふるさとの話

「バミューダトライアングル ~カラフル・パストラーレ~」(略してカラパレ)は2019年の冬に放送されたアニメです。

「カードファイト!! ヴァンガード」の世界でカードとして活躍する5人のマーメイドアイドルが、将来アイドルになるなんてまったく考えずに田舎町で暮らしていた頃の話です。ここで勘違いしてほしくないのは、アイドルアニメでは無いという点です。彼女たちが将来アイドルになるのは公式サイトに掲載されているあらすじで示されているように事実なんですが、アイドルのレッスンやライブを描いた話ではありません。

カラパレはヴァンガードのスピンオフではありますが、ヴァンガードを知らなくても100%楽しめます。おれだってヴァンガードアニメを見ていないし、カードゲームもやっていません。設定を知らないと理解できない箇所は一つもないので安心して再生しましょう。


©CP△/バミューダトライアングル ~カラフル・パストラーレ~/1話より

あ  ら  す  じ

田舎で暮らしていた4人の仲良しマーメイドのところに、都会の少女・カノンがやってきます。

カノンたち5人は大昔に廃館となった映画館に迷い込みます。無人の映画館に5人が入ると、とつぜん映写機が動き始めて映画が再生されました。初めて見た映画に感動した5人は、廃館になった映画館を復活させることを決意します。

カラパレは、映画館や村で起こる出来事や色々な人との出会いを通して、いつかはマーメイドアイドルになる5人が色々な気持ちに出会う話です。

すべてが架空の美しい世界

たいていのアニメでは、実在する街や工業製品を少しだけ変えてアニメに登場させるということをしています。そうすることでアニメを作る上で手間を省くことができるという理由もありますが、実在するものを登場させたほうがリアリティが出るという効果もあります。だから聖地巡礼という趣味が成立するわけですが、カラパレの世界に登場するものはすべてが架空です。

©CP△/バミューダトライアングル ~カラフル・パストラーレ~/1話より

海底の郵便局に、アザラシが配達をするアザラシ郵便!村も建物もすべてが架空です。おれはアニメに登場する街や工業製品を特定するのが好きなんですが、カラパレは一つも特定できません。まあアザラシ郵便はヤマト運輸がモデルなのかもしれませんが、基本的にはほぼすべて空想のものです。

©CP△/バミューダトライアングル ~カラフル・パストラーレ~/1話より

おれは特にアニメに出てきた携帯電話を特定するのが好きなんですが、カラパレに登場する携帯電話はまったく謎です。この画像だって、筐体がイカの形ってどうなってんねんって感じです。すべてが架空なので「ん?」と思う描写も度々登場するんですが、慣れてくるとマーメイドの世界に迷い込んだような気持ちになります。

おれはこの村のことを自分の故郷だと思っています。絶対に行くことができない故郷、それがこの村です。故郷というのは幻想だから美しいし、架空だから行きたくなるものです。全てが架空なのでハマるとそれはそれでリアルな印象を受けます。絶対にたどり着くことができないからこそおれたちはこの村に帰りたくなるのです。

彼女たちはゆっくり大人になる

おれたちは20歳くらいで大人になり、30歳くらいで天ぷらがキツくなり、80歳くらいで死にます。アニメを320クールしか見届けることが出来ない、実に短い一生です。

カラパレに登場するマーメイドはゆっくり大人になります。正確に言及されていませんが、恐らく我々の数倍から数十倍の時間をかけて成人します。寿命は極めて長いか、あるいは無限かもしれません。

彼女たちはいろいろなものを見てゆっくりと成長します。時間の感覚が我々よりものんびりしているのかもしれません。我々にとって永遠である永久凍土や永久磁石や永久不滅ポイントは、彼女たちにとっては永遠ではありません。マーメイドたちは全てのものを一瞬で散りゆく花火のように捉えているのかもしれません。全てが滅びゆくこの宇宙で我々は何を信じて生きていけばいいのでしょうか。彼女たちは何を感じて生きるのでしょうか。彼女たちはなぜアイドルになったのでしょうか。逆に我々はなぜアイドルにならないのでしょうか。バミューダトライアングル ~カラフル・パストラーレ~を見て考えてみませんか。

カラパレはdアニメストア、dアニメストア for Prime Video、Hulu等で配信中!1話はニコニコ動画、Youtubeで登録なしで視聴可能!ブルーレイは12月20日に発売予定!あと55個は買うつもりだ!

dアニメストア for Prime Video
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07MG3VV63
dアニメストア
https://anime.dmkt-sp.jp/animestore/ci_pc?workId=22566
Hulu
https://www.happyon.jp/watch/100032008

ここからは本編のネタバレがあります。


映画館の光はパーレルの光。パーレルの光は5人の光。

パーレルは光の町です。パーレルに伝わる伝説によると、砕けた真珠の破片がたどり着いた広い丘に作られた村がパーレルです。9話では「パーレルの大きな空に降り注ぐたくさんの光」を求めて映画の撮影隊までやってきます。パーレルは光の町です。

光の町・パーレルにあってなおひときわ輝くのがキャロです。「キャロちゃんがいると、ぱっとその場が明るくなるっていうかさ。眩しくて、見逃せなくて、今この瞬間を残しておきたいって思うんだよね」というセリフがあるように、キャロもまた光の象徴です。もちろん「明るい」とか「眩しい」というのは比喩であって、本当に発光しているわけではありません。キャロの活発で元気な様子を光に例えているわけです。

そしてキャロの元気を支えているのは5人いっしょの時間です。撮影がうまくいかず落ち込んでいたキャロは、4人の力を借りて元気を取り戻します。5人いっしょの時間こそキャロの光の源です。

©CP△/バミューダトライアングル ~カラフル・パストラーレ~/9話より

映画館の光が外に漏れたのは、キャロがイワシを蹴散らそうとしてポコを蹴っ飛ばしてしまったからです。キャロがイワシを蹴散らそうと思ったのはキャロの性格が活発で元気だからです。キャロの明るさや眩しさは、本物の光となってパーレルを覆い尽くしたのでした。

イワシストームを見に行こう

©CP△/バミューダトライアングル ~カラフル・パストラーレ~/1話より

1話でもプチイワシストームが発生しています。イワシって群れるらしいので、こういう現象は普通に起こるみたいです。

https://www.fashion-press.net/news/48042

ここでイワシストーム情報です。近い人は見に行ってはいかがでしょうか。

パーレルでは青いスパイスが大流行!

©CP△/バミューダトライアングル ~カラフル・パストラーレ~/9話より

マンタ印のハーブティーです。

©CP△/バミューダトライアングル ~カラフル・パストラーレ~/9話より

その直後に青いカレーが登場します。「は?なんでカレーが青いんだよ」と思うかもしれませんが、これは実はハーブティーに使われていたハーブがカレーにもスパイスとして使われているという高度なリアリティの演出です(たぶん)

ね、皆も飲んでみる?すっごく美味しいよ!

すきすきコーダさん

©CP△/バミューダトライアングル ~カラフル・パストラーレ~/10話より

来客に対して「まだ寝てます」と言って対応しないコーダ(なんだそりゃ)。来客がソナタだと知った途端にソナタを家にあげてコーヒーを出します。挙げ句秘蔵のケーキ(なんだそりゃ)まで出してソナタにご馳走する始末。子供に甘い!部屋が汚いのもポイントが高いです。

©CP△/バミューダトライアングル ~カラフル・パストラーレ~/2話より

「コーダさんのコレクション。映写機のウニャウニャをウニャウニャするんだって。けど修理のためじゃなくて上映するときのウニャウニャだって」
「ウニャウニャって何?」
「難しいんだもん!覚えらんないよ!」
「映写機を修理したいとは言えないから苦労したよ。」

2話で秘密裏に映写機を治そうとしてコーダさんのところに相談に行くフィナとセレナ。映写機を修理したいとは言えない・・・はずが、結局映写機を動かすための工具を借りてきます。

フィナとセレナはそこまで嘘を付くのが上手くないのでコーダさんには全部バレバレだと思うんですが、だとするとコーダさんはなんとなく事情を察して工具を貸してくれたことになります。子どもたちの頼みにNOと言えないコーダさんほんと好き!コーダは天才!

©CP△/バミューダトライアングル ~カラフル・パストラーレ~/7話より

7話では誘拐容疑のかかったアザラシ郵便を追いかける!正義感も強い!

全編を通して、撮影機を作ったりミルミールを作ったりキネオーブを直したりテレビを直したりと八面六臂の活躍をします。おれたちのおもしろお姉さんとしてこれからも頑張ってほしいですね。

パーレル村ではテレビデオが現役!

©CP△/バミューダトライアングル ~カラフル・パストラーレ~/1話より

パーレル村ではテレビデオが現役!

カラパレとDIY

この項目は完全に自分語りなのでお前だれやねんって話になると思うんですが、おれはDIYがかなり好きです。DIY好きのおれから見て、カラパレ4話「大胆に思い切って」はあまりにも良くできています。

読んでる人全員ドン引きのマジモンの自分語りなんですが、おれは塩ビパイプでスピーカーを作ったり3Dプリンタを買ったりピザ窯を作っている途中だったり といろいろなものを自作しています。料理もします。料理だって広い意味ではDIYの一種です。というか定義を最大限に拡大解釈すれば、素人が自分でやる行動はすべてDIYです。カップラーメンにお湯をそそぐのも、寝る前にトイレに行くのも、全部広い意味ではDIYです。

(狭い意味での)DIYはめんどくさいし、わざわざ作らないで買ったほうが早くて安いしクオリティも安定しているのに、なぜDIYをする人はDIYをしてしまうのでしょうか。答えはカラパレ4話「大胆に思い切って」にあります。

©CP△/バミューダトライアングル ~カラフル・パストラーレ~/4話より

「よし!私はなにもできない。映写機は直せないし、美味しいお菓子も作れない。ダメダメだ。だから、カプリと一緒にお直しをしようと思う!そしたら一つ、得意なことができる!」

本来おれたちは何もできません。服も着れないし、便所にも行けない。自分からやってみないことには自分ではできるようにはなりません。

普通の教育を受けたところで、おれたちは映写機は直せないし、美味しいお菓子も作れません。そういった特殊なことがしたいのであれば、おれたちは「本を見て、話をきいて、そのあとは実際に何度もやってみる」しかありません。周りに手伝ってもらった上で、Do It Yourselfをするしか無いのです。おれたちはDIYを通してでしか技能を獲得することができません。

DIYをする人がそうでない人に言われがちなセリフとして「いろいろなものが作れてすごいね」というのがありますが、カラパレ4話にいわせればまったく逆です。何も作れないから作るのです。我々は何も作れないからこそ何でも作ることができます。我々には「本を見て、話を聞いて、その後は実際に何度もやってみる」という方法があります。カラパレ4話を見るたびに、ああ、おれももっといろいろなものを大胆に思い切って作っていきたいな、と思うのです。

てるてるクラゲを作ろう!

©CP△/バミューダトライアングル ~カラフル・パストラーレ~/9話より

こんにちは、ワクワクさんです。

ティッシュを5枚、扁平な形に丸めます。

丸めたティッシュの上に2枚のティッシュを写真のように重ねます。

そのまま丸めたティッシュを包んで、首の部分を輪ゴムかタコ糸で締めててるてる坊主にします。

ティッシュの角を撚って円に近い形状を作った後、買えと言われて買ったけど結局一度も使わなかった大学の教科書を上に乗せてプレスします。これがクラゲの傘の部分になります

てるてる坊主の頭部に接着剤か両面テープか丸めたセロテープをくっつけて、円形のティッシュをてるてる坊主に重ねて顔をかけば出来上がり!頭がデカイから必ず逆さになるぞ!本を見て、話を聞いて、その後は何度も実際にやってみることだ。それ以外に方法は無いと思う。いつでも付き合ってあげるから、頑張って!諦めちゃダメだ!

今日のおやつはパブロバです

4話の冒頭で登場するのがパブロバというお菓子です。オーストラリアやニュージーランドのお菓子で、サクサクに焼いたメレンゲにクリームと果物をいろいろ乗せたお菓子です。

フィナちゃんになりたくてはるばる東京まで食べに行きました。東京に店舗を展開するbillsというお店です。おしゃれな上に超おいしいです。スイーツが好きな方はカラパレ見ていなくても一度は食べてみると良いと思います。

その後、自分で作ってみようと思ってメレンゲを焼いてみました。オーブンが無いため、魚焼きグリルで作ろうとした結果フィナちゃんになりました。

©CP△/バミューダトライアングル ~カラフル・パストラーレ~/4話より

す し ざ ん ま い

                      糸冬
                    制作・著作
                    ――――――
                    N  H  K

虹色はシャボン色

©CP△/バミューダトライアングル ~カラフル・パストラーレ~/10話より

キネオーブはそれぞれ違った色を示しますが、10話で登場した「まだ何も記録されていないキネオーブ」はカラフルな虹色です。虹色はすべての色を含む、何色にもなれる可能性を秘めた色です。

陽の光に当たったシャボン玉も七色の虹の色を映します。そして「みんなで見てる夢」は、まるでシャボン玉に映る虹の色のように、何色になっても良い可能性を秘めているのです。

虹色のキネオーブは、記録を始めると深海のような深い青色に変わりました。 ところが、カラフル・パストラーレはいつまで経ってもカラフルのままです。虹の色は何になっても良い色ですが、カラフル・パストラーレは5人いっしょにいる限りいつまでもカラフルな虹の色で輝き続けます。

アカリクラゲは電気の味!

©CP△/バミューダトライアングル ~カラフル・パストラーレ~/3話より

パーレル村のマーメイドは発光するアカリクラゲと共に暮らしています。アカリクラゲを口に含んだカノンは「酸っぱい!」と叫びます。

普通のクラゲは無味です。塩抜きをしないとしょっぱいかも知れませんが、それ以外に味はありません。中華でクラゲを食べたことがある方も多いんじゃないでしょうか。

クラゲばかり展示していることで有名な山形の加茂水族館で食べたクラゲの刺し身です。醤油の味しかしません。

さて光るクラゲは地球にも居ます。たとえばノーベル賞を受賞したGFPに関する研究で有名なオワンクラゲは緑色に光ります(大切なことはすべて加茂水族館が教えてくれました)。ヤツは化学物質が持っているエネルギーを直接光に変換することで発光しています。なので懐中電灯のように電流で光っているわけではありません。

そういえばアルミホイルを電池にくっつけて、それを舌にあててみればわかるように(自己責任で)、舌に弱い電流を流すとなぜだか酸っぱい味がします。 そして、カノンは本来味がしないはずのクラゲから酸っぱい味がすると言っています。つまりアカリクラゲは、電気を使って発光するという地球には居ないタイプの生物なのです!

バミューダトライアングル~カラフル・パストラーレ~強さランキング

SS アルディ
S ポコ レジェ
AA カノン アザラシ郵便 ハヌア
A フィナ ナチュラ エーデル
B ソナタ グラディス ヴェラータ フラゼ
C アデル セレナ シャンテ
D マンタ フェルマ キャロ カプリ
F マルトレ リマ コーダ
G アカリクラゲ チェル

途中で学校を卒業している説

©CP△/バミューダトライアングル ~カラフル・パストラーレ~/8話より

「もうそんな歳になったの?あの子たち」

人間は人生の節目(誕生、成人、結婚など)において決まった儀式を行うことがあります。たとえば、成人したことを証明するために、健康な歯を抜いたり、悪霊を退治したり、成人式に出たり、成人式で暴れたりするのをテレビで見たことがあるんじゃないでしょうか。こういうのをイニシエーション(通過儀礼)と言いますが、カラパレの陸上がりもイニシエーションではないかという指摘があります。

8話の冒頭では、陸上がりは一定の年齢になったときに行われることが示唆されています。そうすると陸上がりは成人したときに行う通過儀礼なのではと考えることもできます。もちろんイニシエーション=成人の儀、というわけではまったくありません(例:七五三)。しかも、ソナタは陸上がり中に「私たちはゆっくり大人になる」と言っています。陸上がりが成人の儀であったとすればこんなセリフは出てこないはずです。成人の儀じゃないのであれば陸上がりは卒業旅行のような行事なのかもしれません。

ソナタたちは1話では学校に通っているようですが、それ以降学校に関する話は出てきません。描かれていないだけで1話以降のどこかのタイミングで卒業しているのかもしれません。

さて陸上がりはとてもリスキーな行事です。なんてったって陸に上がったまま帰ってこないグラディスという人がいます。おれが保護者なら、マーメイドに判断能力が無いうちは陸になんて行かせません。判断能力が有るのであれば自由にすればいいと思います(判断能力ってなんやねんという話にはなりますが)

陸上がりは、マーメイドが一定の段階まで成長したことを示す儀式であると同時に、成長したマーメイドに自由を自覚させるための儀式なのかもしれません。彼女たちは陸に住んでもいいし都会に住んでもいいし故郷に住んでもいいし、どこかに行ったあとにまた帰ってきてもいいのです。

体温調節を忘れたカノン

©CP△/バミューダトライアングル ~カラフル・パストラーレ~/3話より

「体温調節するのを忘れちゃってたみたい。カノンちゃんとずっといっしょにいるほうが大事だったのかな」
「大事・・・?」
「うん。元気になった!」

カノンとずっと一緒にいることを優先して体調を崩してしまうアカリクラゲですが、これは11話で結晶化してしまったカノンそのものです。あの小さなキネオーブに入っているシャボンのように5人いっしょに歌を歌いたいけど、そんなことを言ったら5人いっしょにいられなくなってしまうかもしれない。カノンは自分の夢を言い出せずに抱え込んでしまいます。

映画館の館長はどこに行った?

おれがするアニメ考察ってほとんどの場合珍説の開陳なんですが、今日も珍説開陳いいすか?いいね?

廃墟になっていた映画館でしたが、営業していた頃は誰が運営していたのでしょうか?村の経営だったと言われていますが、そうは言っても(人間的な考え方をするのであれば)おそらく館長のような責任者がいたはずです。館長は誰なのでしょうか。

©CP△/バミューダトライアングル ~カラフル・パストラーレ~/5話より

パーレルの人は誰も前館長の話をしないので、おそらくもう村には居ないのでしょう(ここで館長=ポコ説が消える)

ソナタたちが初めて映画館に入ったとき、映写機にセットされていたキネオーブには、5話の上映会で流したあの映画が記録されていました。2人のマーメイドが空に旅立つ映画です。映写機にセットされていたということは、この映画こそが廃館になる直前に上映していた映画だということになります。未知な世界へ旅立っていく映画を上映した後、館長は村から去ってしまったわけです。

前館長は映画館の館長になるくらいなので映画が好きなんでしょう。前館長は映画関係の仕事、たとえば俳優や映画監督目指してアトランティアに出ていったんじゃないでしょうか。

ところで9話ではパーレルに映画の撮影隊がやってきます。ところがパーレルにはホテル一つありません。観光客なんて一人も来ないようなところに何故やってきたのでしょうか。というより、どこでパーレルのことを知ったのでしょうか。撮影隊は「パーレルの大きな空に降り注ぐたくさんの光」を追い求めてやってきたらしいですが、どこでそんなことを知ったんでしょうか。ガイドブックに書いてあるわけでも無いでしょうし、テレビで取り上げられたわけでもないようです。

これに関しては、9話の撮影スタッフが芸能人であるチェルから聞いたという説もあります。でもあのチェルが「パーレル村というところに行ってきたのだけどとても良いところだったわ。あなた撮影に使ってみない?」なーんて言うとはとても思えません。チェルは「なーんにも無い場所だったわ。ホテル一つ無いなんて信じられない!ま、仕事が暇になったらまた行ってあげないことも無いわね」みたいなことしか言わないに違いありません。ということでチェルから聞いた説は無しです。

撮影スタッフはきっと、何らかの映画関係の仕事に就いている前館長からパーレル村のことを聞いたんじゃないでしょうか。ロケ地の相談に来た撮影スタッフに前館長は言います。「パーレル村というところがある」「大きな空からたくさんの光が降り注ぐ明るい場所だ」「挫折しそうな人を勇気づけるような、そんな村だ」

その後、映画館はカラフル・パストラーレの5人が復活させ、今はカプリたちが運営しています。彼女たちにもいろいろな困難が待ち構えているのかもしれません。でも、パーレルの光を思い出せば、何だってできるしどこへだって行けるはずです。

エスポワールのケーキは6等分

©CP△/バミューダトライアングル ~カラフル・パストラーレ~/9話より

テイク1「もう少し美味しそうだといいんだけどなあ」
テイク2「カーット!」
テイク3「カット!もう少し自然に!」
テイク4「カット!もう少し美味しそうに!」
テイク5「残念セリフ噛んじゃった」
テイク6「元気がないぞ」
→すいません。もう用意したケーキが無くなってしまって・・・。

1ホール焼いて6等分したんじゃないでしょうか。画像だけ見ると8等分して2切れはフェルマとアルディが味見したという説もありそうですが。だからなんだ、って思いました?いやいや考えてみてください。6は5の次の整数ですよ。5という数字は美しい!

セレナのここが好き!

©CP△/バミューダトライアングル ~カラフル・パストラーレ~/9話より

私は結構ここが好きだな!

私たちはゆっくり大人になる

カラパレにはいろいろな球が登場します。涙、泡、シャボン玉、結晶化したマーメイド、キネオーブ、真珠。球は最小の比表面積を持ち、圧力に最も安定で、安定した回転運動をすることができる唯一の形です。カラパレに登場する様々な球にはどのような違いはあるのでしょうか。

シャボン玉はわずかな時間で弾けて消えます。一方で真珠はそう簡単には形が変わりません。一度手に入れた真珠は我々にとっては一生モノです。ところが、我々よりずっと長く生きるマーメイドにとってはどうでしょうか。彼女たちにとっては、シャボンも真珠もそう大差ないのかもしれません。球は物質が一時的にとる形でしか無いのです。

©CP△/バミューダトライアングル ~カラフル・パストラーレ~/12話より

「真珠が粉々に砕けたことは悲しいことだけど、いくつもの破片が、いまもどこかで小さな光となって輝いているんだとしたら・・・。それは、すばらしいことだと思います!」

滅びゆく万物に対して、変わらないものがただ一つあるとソナタは主張します。光です。真珠はすぐに砕けてしまうかもしれないけど、破片の多くは光るクラゲになって光り続けます。クラゲにならなかった破片はパーレルに落ちて陽の光に当たって、やはり輝き続けます。時間が経っても、物体の形が変わっても、真珠だったものが変わらず光り輝き続けることは確かなのです。同じようにカラフル・パストラーレも5人いっしょにいる限り虹色に輝き続けます。映画館はキネオーブの中に思い出がある限りそれを観客の目に映し続けます。時間が流れて形が変わったとしても、光り輝き続けることだけは変わらないのです。

©CP△/バミューダトライアングル ~カラフル・パストラーレ~/3話より

3話「5人いっしょ」のラストで描かれるのは、映画館から光のあるほうに向かってゆらゆらと泳いでいくクラゲの姿です。マーメイドは、クラゲみたいに潮に浮かびながら、ときどき光を追いかけて、ときどき自分自身が光って、少しずつ変わっていきます。 私たちだって少しずつ変わっていて、もう大人になったかもしれないし、なってないかもしれないし、これからなるかもしれないし、ならないかもしれないけど、カラフル・パストラーレがそうだったように私たちはどこに流れ着いても良いのです。

光はいつだってパーレルの空に降り注いでいます。私たちが見届けた12話の後も、カラフル・パストラーレの5人はパーレルから遠く離れた都会で暮らしていて、きっと楽なことばかりじゃないだろうし、帰りたくなることもあるだろうし、帰りたくないときもあるかもしれないけど、カラフル・パストラーレの光としてパーレルはいつだってそこにあります。

終わり。

せろりんでした。

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