物理キー付きでタフネス!?超変態謎スマホUnihertz Titanを入手

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せろりんです。物理キーボードは好きか!好きです!世界中に散らばっている999999999999億人の物理キーボードファン待望のスマートフォン、Unihertz Titanをクラウドファンディングで入手したのでファーストインプレッションを99999999億人の物理キーボードファンにお届けします。

佐川から来た黒いヤツ!

家でインターネットをしていると、外からトラックの扉が閉まる音!アイツか!?窓から見えるは佐川のトラック!アイツに違いない!慌ててズボンをはいて、手袋をはいて(方言)、玄関に向かいます。ピンポーン!

楽しみすぎて開封写真を撮る前に開封してしまったので袋がビリビリですが本当はしっかり梱包されています

佐川のおっちゃんに心からのお礼を言って受け取ったのはUnihertz Titanの箱!

去年の夏に「ヤベえスマホが出るぞ!」ってニュースを見てから半年・・・ずっと到着を待っていて待ちすぎて日産マーチになってしまった2020年1月、ついにUnihertzTitanが届きました。

Campfireというクラウドファンディングのサイトで2万8999円を出資してリターンとして手に入れました。

パット見からしてなんじゃこりゃって見た目ですが、見た目以上にヤバいスマホです。

まず、いまどき物理QWERTYキーボードを積んでいます。FGOに登場することで知られるあの偉大なるスティーブ・ジョブズがiPhoneの発明によって市場から駆逐してしまったというあの絶滅危惧種の物理キーボードスマホです。

もちろんQWERTYキーボードを積んだスマートフォンはiPhoneが出るずっと前から存在していて、遅延しない冬の北海道のバス並にレアですが現在でも一応市販されています。ヨドバシカメラ秋葉原店みたいな死ぬほどデカい電気屋に行けば携帯売り場の片隅にかろうじて1台くらいは売っています。

おれはここ5年くらい、ニンゲンがこういうキーボードが付いた端末を使ってるのを見たことが無いですし君もきっと見て無いと思いますが、信じられないことに一応今でも数機種は売っているので、物理キーボード端末というだけではそこまで騒ぐほどレアではありません。おかしいのはそのサイズです。

さっき言ってた俺のスマホのサイズがおかしいって 小さすぎって意味だよな?

でっか!家に届くまで実物を見たことがなかったのでマジでビビりました。デカいデカいとは聞いていましたし、公表されている寸法を見て何度もイメトレをしていたんですが、それでも思っていたより全然デカいです。ジョブズも砂糖水を売り出すレベル。

写真だけ見てBlackberry Bold 9900のような片手に収まるちっこい端末を連想していた方も多いかもしれませんが、実際は超デカいです。持った感じとしてはスマートフォンよりもタブレットに近いです。友人には「電卓?」って言われました。

フットプリントがデカいだけではなく分厚さもえげつないです。なんと16.65ミリ!iPhone5は厚さ7.6ミリなので倍以上の厚みです。スマホの厚みって1ミリでも違うと持った感じがぜんぜん変わってくるので、16.65mmのTitanは数字以上にマジで厚く感じます。

ストレート端末でTitanより体積がデカいスマホって少なくとも国内販売されたスマホでは存在しないような気がします。


ところでダンベル何キロ持てる?いや、これはTitanを検討する上でかなり大事な質問です。Titanは重さが309gもあります。激重です。

ピンと来ない方もいると思いますが、309グラムという重さは、112gしか無いiPhone5の3倍、194gもあるiPhone11の1.5倍です。めっちゃ重いですね。仰向けになって使っているときに万が一落としてしまったら鼻の骨が折れるに違いありません。キレてるよ!

タフネスで大容量!盛りすぎでは?

こんだけデカくなってしまった二つの理由のうち一つはTitanがタフネス仕様だからです。

背面の状態確認のために機内モードにした状態でシールを剥がしてから撮影を行っています

デザインを見ればなんとなくわかるようにTitanは防水・防塵・耐衝撃性を備えるタフネススマートフォンです。

物理キーボード端末で防水ってどういう仕組みやねんって感じもしますが、落としても濡らしても安心なのでアウトドアでもゴリゴリ使えそうで良いです。おれには、登山中にHUAWEI P9Liteを紛失してしまい、数日後に濡れてぶっ壊れたのが警察署に届けられたという悲しい過去があります。

ただし、メッチャ重いので軽量化が大事な登山に持っていくかどうかは結構微妙ではあります。

Titanがアホみたいに重くて分厚いもうひとつの理由は、圧倒的な容量のバッテリーを積んでいるからです。驚異の6000mAhです。iPhone11が3100mAhくらいなので2倍です。これは別にiPhoneがショボいということではなく、Titanが異常なのです。

6000mAhものバッテリーを積んでいるスマホは、国内で正規に流通しているものではおれが知る限りASUS(アスース)のROG PhoneⅡくらいしか知りません。

実際Titanを使っていてビビるんですが、1日まあまあ使っても電池が4割くらいしか減りません。おれが普段使っているHUAWEIのP30(3650mAh)だってかなりバッテリーが持つほうですが、旅行で1日中まあまあ使えばさすがに0パーになります。

ただし容量がデカいだけあって充電は超遅く、純正の充電器を使っても1時間で20パーセントくらいしか貯まりません。1分で2パー貯まるP30の超高速充電に慣れると遅えなーと思ってしまいます。でもTitanのバッテリーを0%近くまで消費するということはほとんど無いので実際の運用ではそこまで充電に時間はかかりません。

それにしたって、このサイズの物理キーボード端末って時点でかなりマニアックなのに、耐衝撃と超大容量バッテリーまで乗せるのは要素盛りすぎじゃないでしょうか?そこまでやる必要はあったのか?という疑問は拭えません。でもこういうのは必要とかそういうのじゃないんでしょう。事実おれはまんまと買っているわけです。

やっぱり時代はQWERTYキーボードだね!標準変換ソフトはゴミ

泣く子も黙る物理キーボードです。ただしキーボードのクオリティはそれなりで、BlackBerryのような名機と呼ばれる端末ほどの作り込みはされていないように感じます。おれもXperia mini proとか、Optimus Chatとかいろいろ使ってきましたが、どう考えても奴らのほうがサクサク打てます。

とはいえ物理的なフィードバックを受けながらタイプすることができるので、慣れればソフトウェアQWERTYキーボードでタイプするよりは圧倒的に速く入力することができます。

もちろん極めればフリック入力のほうが早いというのは真理かもしれません。最近の若いもんはマジでフリック入力が早いのでビビりますよね。物理キーボード端末でああいう人と入力速度勝負をしてもきっと勝てないのは間違いないでしょう(Titanで殴れば死ぬとは思いますが)。

でも、フリックはそんなに早くないけどタッチタイピングは超得意、というオジサンは世の中に結構いるはずです。何を隠そうおれのことなんですが、そういう人にとっては物理キーボード端末は普通に実用的だと思います。

さすがに残念だなーと感じるのはFとJに突起が無いところです。逆にK(ALTキーと同時押しすると5)には突起が付いているんですが、なんでそこに突起があってFJには無いんやねんと思わずにいられません。

他にも、もうちょっとキー数がほしかったとか、カンマとピリオドのキーくらい用意してほしかったとか、打ち漏らしがちょいちょいあるとか、カーソルキーはさすがにほしいとか、言いたいことはいくらかあるんですが、完璧な絶望が存在しないのと同様に完璧な物理キーボード端末も存在しないのであんまり言ってもしょうがないでしょう。

ちなみに標準の変換ソフトはとにかく産業廃棄物なので我々Titanユーザー一同大変困っています。産廃ってどうやって捨てればいいんでしょうか。たとえば半角全角の切り替えを物理キーボード上ですることができないとか、アルファベットを打とうとすると必ず語頭が大文字になるとか、ダメなところを上げればキリがありません。

ところがAquamozc for Titanというアプリというのを入れてやると格段に良くなります。

こちらからインストールできるのでぜひ。自由度が高くていろいろできるので最高です。今はβ版なんですが、β版のうちは無料で使えます。

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こういうスーパー有益なアプリケーションを開発してくれる人がいるのってマジでありがたいですねー死ぬほど感謝です本当に。

正方形の画面は意外と普通に使えるぞ!

Titanは画面の縦横比がほぼ1対1で正方形に近いので、普通のスマホとはアプリの使用感が全然違います。でも案外なんとかなるよ、というのがおれの数日使ってみた感想です。

大人気ウェブサイト日本霜降社を開いてみた状態です。結構たくさんの情報を表示することができます。タテもヨコも1440ドットくらい表示できるので、表示される情報量としてはフルHD+のスマートフォンと大差ありません。

ヨコが1440あるのでYoutubeも意外と普通に見れる印象です。デカめのスマホをヨコにしたときのような迫力は無いですが、映像美にこだわらない動画なら案外普通に見れます。

もちろん苦手なジャンルもあります。たとえばゲームは完全に意味不明になります。どうぶつが小さすぎてやってられません。

そもそもTitanはSoCがそこまで良くはないですし、単純に重さで腕が疲れてやってられないのでこの端末でゲームしようとは考えないほうがいいと思います。

画面の縦横比が特殊なので最初は戸惑いますし、ゲームなんかはかなり苦手ですが、ブラウザやメール中心の利用であれば困ることはあまり無いと思います。

ダメなところも多いけど普通に実用的だぞ!発売を待て!

ファーストインプレッションということでさらっと紹介しました。ざっと振り返ってみると、ダメなところは結構あるけど全体的にはかなり実用的だと思いました。

「ネタで買っちゃったけどこんなんマトモに使えないのでは?」と思っていたので嬉しい誤算です。値段が安いことを考えると全然アリだと思います。やっぱりQWERTYキーボードは最高!実はこの記事も、最初から最後までUnihertz Titanで書いています。ウッソでーす、普通にパソコンで書きました。

ゲームやYoutubeをあんまり使わない人であればゴリゴリ使えると思います。普通の真面目ぶったキッショい優等生ストレートスマホは窓から投げ捨ててUnihertz Titanを買おう!とはいえクラウドファンディングはもう終わっちゃったのでTitanが欲しいなら日本で発売されるのを待つしかありません。待ちましょう。

もうちょっと使ってみて詳細レビューを書く予定です。

終わり。

せろりんでした。

コメント

  1. 通りすがり より:

    サーチエンジンからたまたまこのブログを拝見しました。
    Titanのレビューもすごく面白く読ませていただいたのですが、
    IS01が懐かしすぎて目頭が熱くなりました。
    私は発売当時高校生でして、マイナーすぎて全く知名度がないこの機種を
    授業中電子辞書として使うことで学校でもネットサーフィンに勤しめる!と思い
    バイト代でどうにか手に入れたことを思い出しました。
    そんな高校時代を経て、すっかり変態ガジェヲタに育ってしまいました。
    Titanのレビュー続編、お待ちしています。

    • せろりん より:

      せろりんです。
      IS01、わりとボロクソ言う人もいますが良い機種ですよね。
      おれもバイトして手に入れて、ネットにTwitterにワンセグに大活躍でした。
      Titanの続編は書くかどうかわからないのが正直なところなんですが、スマホレビューはいろいろ書いていくので今後ともよろしくおねがいします。

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