Adobe Flash(アドビ・フラッシュ)は、アドビシステムズが開発している動画やゲームなどを扱うための規格。
Wikipedia 「Adobe Flash」
2020年末にAdobeがFlash Playerの開発と配布を終了する予定であると発表した。
Flashコンテンツに熱狂した小学生時代
ぼくが小学5年生くらいの頃、Flashコンテンツがネットに溢れていた。
いわゆる「Flash黄金期」というヤツで、定義としては2000年~2006年頃を指すらしい。
ぼくたちの小学校での青春はFlashを中心に回っていた…。
学校の「情報」の授業は1人1台のPCがあるにも関わらず、いつもつるんでいるグループが1台のPCに集まり、Flashアニメを見てゲラゲラ笑う。
次の休み時間は、こんな面白いFlashがあるから今度見ようだの何だのと話していた。
放課後も同じグループで毎日遊んでいた。
近くの草むらで虫を捕ったり、キャッチボールをしたり、いかにも”田舎の小学生の遊び”もしたが、PCを持っている友達の家へ集まって、これまたFlashコンテンツをひたすら楽しむということもした。
- 千葉!滋賀!!佐賀!!!
- ドラえもんの絵描き歌
- ペリー来航
- 恋のマイアヒ
- 小小作品シリーズ
思い出せる有名作品といえばこんなところ…。
「千葉!滋賀!!佐賀!!!」は有名すぎて、ぼくら世代ではもはや合言葉化しているのではないだろうか。若い子が聞くと、ポカン、である。
ネタ系や替え歌系だけでなく、ホラー系Flashも流行った。ぼくたちはそれを略して「ホラフラ」と呼んでいた。
- 赤い部屋
- なつみSTEP
- ウォーリーを探さないで
Flashアニメで言うとこの3つしか思い出せないが、探せば懐かしいものがたくさん出てきそう。
「赤い部屋」はポップアップ広告を題材にしたホラーノベル作品。
同世代なら誰もが、「あなたは赤い部屋が好きですか?」という無機質な音声が脳内に再生されることだろう。
今では「ゆっくりボイス」や「VOICEROID」とカテゴライズされている読み上げ技術だが、当作品内では「テキスト・トゥ・スピーチ」と書かれている。時代を感じるなぁ…。
2000年代初頭、ほとんどのブラウザでポップアップブロック機能が実装されたのを境に、ポップアップ広告は衰退していった。今となってはもう見る影もない。
ぼくらより下の世代が「赤い部屋」を見ても、共感はできないだろう…。PCもブラウン管だし。
「なつみSTEP」は、一見ほのぼのとしたアニメだが、考察要素があり真実を知った時思わずゾッ…としてしまう、そんな作品。
Flashの設定をいじって再生すると、真ED(?)を見ることができる、まさに”Flashならでは”の作品。
「実はな、ここをこうやってこうすると…こうなっとんやで!」と、友達が意気揚々に語っていたのを思い出す。
「ウォーリーを探さないで」のようなびっくり系のホラー作品も流行った。
この作品は、絵本「ウォーリーを探せ」の画像が表示され、一定時間経つと大きな叫び声と恐ろしい画像が表示される。
他にもイライラ棒のようなゲームがあり、壁に当たるとこれも大きな声と怖い画像が出る、というものもあった。
この手のFlash作品はいたずらとしてグループ外にも波及して流行った。
情報の授業中、いきなり「キャアアアアア!!!!!」という大きな声が聞こえたと思ったら、女の子がギャン泣きしている…なんて事件があった。
先生からこっぴどく注意されたが、それでもぼくたちはFlashを見るのをやめなかった。
(作品へ飛ぶリンクはあえて付けていません。気になる方は検索してみてください。)
Flashは動画をサイトに表示させたり、アニメーションを作るためだけの技術ではない。
ウェブサイトそのものを作ることもできる。
今でこそ、JavaScriptやCSS3で動きのあるサイトを作ることができるが、当時は動きのある=イケてるサイトはほとんどFlashで作られていたし主流だった。
それを応用して、サイト自体を一つの作品として公開している人も多かった。
「ふぁんしーあいらんど」もその一つで、ページに隠された謎解き要素を解いていきゴールを目指す、というサイト。
一見はかわいらしいフツーのサイトなのに、一つページを移動するとアングラな世界に迷い込んだようなホラーテイストのページへ飛ばされる。
そのギャップで、「調べてはいけない」コンテンツとして広く認知されるようになった。
そして忘れてはいけないのが、「Flashゲーム」である。
色々なジャンルのゲームが、企業・個人問わず公開されていた。
ぼくらの間で流行っていたのは「脱出ゲーム」ジャンル。これがめちゃくちゃ流行った。
特に「密室船」!!文字を見るだけでも懐かしい…。
2ちゃんねるのキャラクター達が繰り広げる、脱出+探索+謎解き+推理ゲーム。
かなりよく作られていて、「こんなゲームが無料でできるのか!」と小学生ながら感動した記憶がる。
この作品をやったことがないという方は、ぜひ今のうちにプレイしてみてほしい。
当時の友人・T君はかなりネットに詳しく、Flashでアニメーションを作成してはぼくらに披露していた。
それだけでなくHTML・CSSを独学で勉強し、メモ帳で作ったデータを無料サーバにアップし、さらには掲示板も実装させた。そこがぼくらの”秘密基地”になった。
ぼくが今、サイト作りに携わる仕事をしているのは、辿りに辿るとそのT君が作ったサイトに行き着く。
コーディングをしている時、ひどく悩むこともあればストレスを感じることもある。
それでも完成したときに達成感を、実際にネットに公開されたときに高揚を感じるのは、T君がサイトを作成しているのを間近で見てきて、そして実際にネット上に公開されて…
「T君すげーー! オレにも 作り方教えて!!!」と仲間で盛り上がったキラキラした思い出が、脳の奥底に焼きついているからなのかもしれない。
現在、T君は何をしているのかも、どこに住んでいるのかも分からない。
一緒にFlashで遊んでいた友達も、全員が疎遠になった。
でも、ぼくらの友情の象徴だったそのサイトは、未だにしっかりと残っている。
ただただぼくは 、 思い出した時にその更新されないサイトを眺めながら、あの頃は何もかもが楽しかったなぁ…と思いを馳せることしかできない…。
ノスタルジィ~~~!!
ニコニコ動画全盛期と中高生のぼく
ぼくが中学生の頃、初めて我が家にPCがやってきた。
今までは学校か、友人宅か、父のPCを借りるかだったが、ようやく一人でインターネットを使えるようになったのだ。
(とはいっても、親の管理の下ではあるが。)
初めの方は小学生よろしくFlashアニメやゲームを漁っていたが、世間的にはYoutube・ニコニコ動画へ流行が移りつつあり、ぼくも次第にYoutubeやニコニコ動画を見るようになっていった。
Youtubeは音楽を聞く用として利用していただけなので、正直これといった思い出はない。
一方・ニコニコ動画はというと、ちょうど「ニコニコ動画全盛期」と呼ばれる時期で、さらに同時期に東方Projectに足を踏み入れたということもあり、それはもう狂ったように動画を見ていた。
作ってみた、音楽、MAD、MMD、ゲーム実況、などなど。どのジャンルも盛り上がっていた。
当時、YoutubeはHTML5へ移行している最中だったが、ニコニコ動画は依然としてFlashを採用し続けていた。
それを利用して、コメントの動きを変えてみたり、演出として自動で停止させたりする投稿者もおり、単なる「映像」だけでなく、いかにも”Flashな動き ” でユーザを楽しませてくれた。
脆弱性がある、重い、FlashPlayerの更新がだるい等々…いろいろ悪い点が尽きないFlashだが、FlashにはFlashのアイデンティティが確かにあったのだ。
そんなニコニコ動画だが、徐々にYoutubeにシェアが奪われていくことになる。
まぁ、投稿者がどんどんYoutubeに鞍替えしていったということ、公式アカウント(角川とか)のコンテンツが目立つようになったこと、某ネタが流行して同じような動画ばかり投稿されるようになったことが要因なのかなとぼくは思う。
ちなみに、YoutubeのHTML5サポート開始は2010年からだが、ニコニコ動画は2016年…。
後手後手の後手である。
当時の記事があるので、こちらもぜひ。
この記事ももう4年前になるのネ…。
めちゃくちゃ遊んだFlashゲームを久しぶりにしてみた
もう今年しかFlashで遊べない!ということで、せろりんとかなりやり込んだ思い出深いFlashゲームを久しぶりにやってみた。
Yahoo!ゲーム
Yahoo!ゲーム(Yahoo!モバゲー)って今でもやってるヤツいんの?って感じだけど、昔は結構人がいたのよ。
中でも「大富豪」と「ビリヤード」はめっっっちゃくちゃせろりんと遊んだ。
大富豪
学生時代までは昼休みに友人とトランプで遊んでいたけど、社会人になってから全くやらなくなった大富豪。
5年くらいブランクあったけど、やり始めたら不思議なもんで体が覚えているというかなんというか。

ぼくは「革命」を安易にやりがちなので、返されると勝ち筋無くなって死にます😇
でもあの快感には勝てないんだよなァ…。
ちなみにこれはせろりんとCPU×2で対戦した。
ビリヤード
PlayStationの「THE ビリヤード」をそのまんまやってる感じのゲーム(分かる人いるんかな)。

昔はせろりんとめちゃくちゃやってたなぁ…コレ。
久しぶりにやっても面白い。
ちなみにYahooゲームのビリヤードは8ボールと9ボールを遊ぶことができる。
猫戦車
かわいい猫が戦車に乗ってドンパチやるゲーム。
ぼくはそんなにやってなかったけど、せろりんはかなりやり込んでたようだ。

仰角と力量を調節して、うまいこと敵に弾を当てる。
ただ、風の概念があったり、弾種がいろいろあったり、ステージが豊富だったりと、自身のスキルと戦略がとても重要になってくるゲームだ。
この日入ったとき意外と人はいたが、ほとんどが鍵付きだった。
昔はオープンルームいっぱいあったんだけどねぇ。
ゴッドフィールド
ゴッドフィールドは、ランダムに出てくるカードを駆使して戦うカードゲーム。

デッキという概念はなく、決まったカードのプールからランダムに取得していく。
このゲームの面白いところは、HP・MPに加えて「お金」の項目がある。
そう、カードの売買ができるのだ。
他プレイヤから買うこともできれば、強制的に売りつけることもできる。
効果はそんなに高くないのに無駄に価値のあるカードを売りつけ合うという、なんとも醜い争いも起こるのだ。これがまた滑稽で面白い。
ちなみに、ゴッドフィールドは早くからHTML5に対応していたため、現在はFlash版はプレイすることができない。
艦隊これくしょん

やったなァァア~…めちゃくちゃやった!!
死ぬほどハマってましたね、艦これ。うん。
ちょうど艦これが流行り始めたくらいに島風のバナーに一目惚れして、「舞鶴サーバ」に着任したのが始まり。
で、舞鶴に着任したDMMアカウントが完全個人用のアカウントでなんかアレやなってことで、河白用のアカウントで着任し直してプレイしてた。謎行動。

当時「トラック泊地サーバ」はカタカナサーバってことで新参扱いされてたんだけど、今となっては古参扱い…。
ぼくはこの手のゲームは苦手で、「まぁ島風手に入ったらやめるか~」程度にしか考えていなかったが、やり始めたらまんまとハマっちゃったね。
始まりは島風だけど、キャラ全てに魅力があって、キャラの元ネタの軍艦を調べて、キャラの細かな装飾やセリフに伏線が隠されていたり、そしてまたそのキャラが好きになって…て感じ。

特に敷波と加賀が好きだった。そもそもあの絵師が好き。
艦これを辞めた理由は単純で、ゲーム性に疑問を感じるようになったからだ。
期間限定イベントはその時にしか手に入らない艦娘がある。
さらに、甲勲章を手に入れるには高難度ゲームをクリアしなくてはならない。
しかし、艦これは運要素のヒジョーーーーーに高いゲーム…。
素材不足は金でなんとでもなるが、時間は有限なのでどうにもならない。
最後に行ったイベントはかなりのクソゲーで、期限ギリギリでやっとこさクリアした。思わず年甲斐もなく泣いてしまった。
その時は、「ようみんな頑張ったなぁ~~~!!」という感動の所為だと思っていたが、よくよく考えると「運の要素を強くすることで高難度化したゲームを膨大な時間をかけてクリアした」という偽りの感動に過ぎなかったのだ。
ゲームを難しく設定することでクリアしたときに快感を与えるという手法は、あくまで自身のスキルを向上されて超えられなかった壁を超えることができたという感動が所以であり、要は難しくすりゃいいってもんじゃない。
当時の艦これは「サイコロ10回投げて全部ピンだしたらクリア」と同様のクソゲーだったのである。
(今ゲーム性がどうなってるのかは知らんけど。)
そのことに薄々気づいていたものの、今まで課金してきたということとキャラの魅力でなんとか繋がっていたが、ついに鹿島を手に入れた辺りからきっぱりやらなくなった。
あんなに公式本や同人誌を買い漁ったのに、辞めた途端そういうこともなくなった…。今でもコンテンツとしては好きだけどね。
あ、ちなみに艦これは2018年8月にHTML5へ移行したそう。いつの間に…。
ところで、敷波改二がついに実装されたらしいじゃない!?
艦娘の中で一番好きなだけあって、素直におめでとうと言いたい。
…てことで。






^^
さいごに
後ろの方ほとんど艦これに持ってかれたが…まぁ何が言いたいかって言うと、Flashは今年の末に終了するから、最後に思い出の作品を一通り遊んでみてはいかがだろうか?って話でした。
以上、河白ですた。

…ん?


もう一生使えません。
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