どうも、河白です。
みなさん「花押」って知ってますか?
読み方は「かおう」です。
ぼくは初めてこの文字を見たとき、「花で作った印かな?」と思いましたが、調べてみたら全然違ってびっくりしました。
花押は、文書などに書かれる署名のようなもので、平安時代から使われています。
…とはいえ、盛んに使われていたのは江戸時代までで、現在は閣議決定の際に首相や大臣が花押を書くくらいにしか使われてません。

※平成以降の総理の花押はコチラから見ることができます。
2016年の6月に「花押は押印とは認めることができない」(最高裁判所)という判決が出たそうなので、一般市民にはマジで縁のない代物。
でも、ロマンありますよねぇ。
今どき筆はおろか、ペンすら使う機会が少なくなった世の中ですが、何かのタイミングでシャシャシャっと書けたらかっこよくないですか?
その「何かのタイミング」は一生来ないんでしょうけど。
まぁこのご時世 暇ですし、ロゴ的なヤツ考えるの好きなんで、自分の花押を作ってみることにしました。
花押は何でできている?
もともと名前は楷書で書かれていたそうですが、これが草書となり、さらに崩されたものが「草名体」と呼ばれる花押になりました。
そこから更に進化して、名前の2文字を組み合わせた「二合体」、若しくは1文字のみ使用した「一合体」が流行します。
また、文字ではなくイラストを花押として使用したのが「別用体」、徳川家が代々使っていた「明朝体」の計5種類に分けられます。
※「明朝体」…上下2本の横線の間に図案を挟んだ花押

花押は、下の名前か縁起の良い文字から作られることが多いようです。
ぼくは(体ですが)河白正信という名前で活動しているので、この「正信」という2文字を使って作ることにしました。
実際に考えて作ってみよう!
まずは草書体を調べます。

この2文字をうま~いこと組み合わせていきます。

赤い部分が「正」、青い部分が「信」の旁です。
んー、なんか花押っぽくない…。
バランス悪いからかな?変ではないと思うけど。

続いてはコチラ。
形はバランスよく見えるけど「正」の文字が露骨ーー!!
図案化とは一体……。
楷書+右の変なにょろにょろ みたいな感じで違和感しかないですね。
花押作るのって意外と難しい…。
挙句の果てにこんな図案も。

何がどうなってこうなったのか全く記憶にない…。
試行錯誤っていうか迷走の域超えてるぞ、これ。
まだ2つ目の「正」が露骨なやつの方がマシだ!ということで、これをベースに考えていくことにしました。

左上の形から順に整えていき、最終的に一番右の赤いやつにまとまりました。
左の点がちょっと微妙なので、筆が流れるように改良して完成!

なかなかかっこよくないすか?
個人的には凄くバランス良く綺麗にまとまったと思います。
来年の年賀状にこっそり書こうかな・・・。
作ってるときの、あーでもないこーでもないと試行錯誤するのが結構楽しかったです。
いい暇つぶしになりましたね。
以上、河白ですた。
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