【水槽日記】第2話 レイアウトを考える編(後編)

水槽

どうも、河白です。

前回の土台設計図作りの続きです。

はい。

ということで今回は植物のレイアウトを考えます。植物は今回立ち上げる水槽の主役と言っても過言でないのでレイアウトの真髄はここにあります。

まずは使用する植物のスタメンを決めていきます。

スタメン発表

アクアリウム界では、水草は成長する大きさによって「前景草」「中景草」「後景草」の三種に分類されます。
名前の通り、前の方に植えたほうが映える草、中くらい、後ろって感じです。小さい方が前で、後ろに行くほど背の高い・葉のデカい水草になります。

まずは見た目が好みのやつとか元々好きな水草をピックアップし、そこからさらに見た目的に干渉しそうなものは廃除し絞りに絞って計12種にまとめました。

ちなみに後景草枠はデカくなって葉が水槽にペタっと張り付いて見た目悪くなりそうだったので省きました。
テラリウム用水槽ではなく普通の水槽なので致し方なし。

前景草

まずは前景草。

ニューラージ・パールグラス

おれが初めて水槽立ち上げたときに「水草の絨毯作りたい!」と思って導入した思い出の水草でもあります。
光量が少ないと縦に伸びる性質があり、当時その現象が起きてイメージ通りにならなかったのも思い出です。

葉の大きさは4から8mm程度の可愛らしい見た目。根生水草といって、ツタのようにランナーを張り巡らせ広がるように成長します。

地上のソイル部分を覆うようにしたいなと考えてます。

ロベリア・カージナリス

こいつは縦に伸びるタイプでランナーは走らせません。
地上部のワンポイント用。

オーストラリアンクローバー

名前の通りクローバー、小さめの三つ葉で根生水草です。

地上の縁近くに植えて、石壁を滑るようになってくれればなと思い採用。見た目もかわいい!

中景草

続いて中景草です。地上部の華。

アヌビアスナナ

二酸化炭素添加なしでも育ち、陰性(光量少なくても育つ)ということで初心者でも育てやすい水草No.1のアヌビアスナナ。おれの一番好きな水草です。

でかくて丸っこい葉を展開し、深い緑色をしているので明るい前景草の中に配置すると映えます。

着生水草といって根が張り付く性質を持っているので、石や流木に貼り付けることもできます。
そしてなにより見た目が可愛い。

アヌビアスナナ・プチ

名前の通り、アヌビアスナナの小さい版です。アヌビアスナナは色々な種類がありますが、その中で最も小さい種です。

もっさもさに増やしてアヌビアスナナの森を作りたい。

ブセファンドラ・クダガン

ちょっと青みの入った深緑で赤い茎、ギザギザの葉っぱでかなりワイルドな見た目。
ラメが入ったような葉をしているので派手でもあります。ワンポイント要因。

クリプトコリネ・ルーケンス

細長い葉をふぁさーと展開する水草。背景のスペースごまかせるかなと思って採用。

ストロギネ・レペンス

尖った葉を展開し縦に伸びるタイプ。でもそこまで高くならないらしい。
かわいいので採用。

トウカイモウセンゴケ

テラリウムだけでなく園芸、観葉植物でも問題になるのがハエ問題です。
「キノコバエ」というハエは土を発生源とし、コバエホイホイなど全く効かないので一番の解決方法は「植物を育てない」とのこと。アホか。
ちなみに殺虫剤は生体が死ぬので絶対に使えません。

ということで、食虫植物枠としてトウカイモウセンゴケを採用しました。
積極的にハエを寄せ付けるわけではありませんが野放しにするよりかマシです。色が赤系で見た目もかわいいのでワンポイントにもなるし。

こいつはモウセンゴケの一種ですが含水量の多い水浸しの環境でも育ちます。うちの水槽にぴったりんこです。

コケ

コケです。

石だけの壁だと人口感が露骨に出てしまいますので、コケを隙間に差し込んだりしてごまかします。

コケって日陰でジメッとしたところに生えてるイメージがありますが、意外と水浸し環境はダメだったり乾燥してる方が育ったり光量が必要な種類が多いです。

なので水浸しの環境でも育成可能なコケを選びました。

南米ウィローモス

アクアリウムではおなじみの南米ウィローモスです。着生するので色んなところに貼り付けれるし、何より簡単に育ちます。

通常のウィローモスと比べて三角形状に葉を展開します。流木に貼り付けようかなと思ってます。

ツヤゴケ

ツヤツヤしたコケ。透明感があってかわいいです。
水上部 石壁の水が垂れる部分に差し込む用に採用しました。

ホウオウゴケ

松の葉のような見た目のコケです。

見た目に反して(?)水中育成可能です。
水中部の石壁に差し込むようです。うまく数を増やして水中をわっさりできればいいなあ。


ということで以上12選手でした。

続いては配置を考えます。

植物の配置を考えるの巻

設計図に同じ寸法の水草図形を作って配置していきます。

ネット上には水中育成でのサイズがほとんどで、水上育成時のサイズが見つからないものがほとんどでした。なので水中育成時のサイズをもとに考えます。
予想より小さい場合は別に問題ないですが、大きくなりすぎる場合は植え替えて場所を移動させなくなりそうなので少々厄介です。根や株に傷がつくリスクがあるのでなるべく植え替えはしたくないですね。

上から見た大きさと横から見た大きさで作りました。

ところがここである問題が…。

クリプトコリネ・ルーケンスが写真で見るより結構デカかった。まさかアヌビアスナナよりデカいとは…。

中景草は背景近くに配置しようと考えているので、細長い葉を逆円錐状に広げてしかもここまでデカいとなると、確実に水槽壁にペタっと張り付きます。

ということで思い切ってド却下します。


配置完了しました。
正直、配置を変えようと思えば可能っちゃ可能なので若干適当です。

おそらく導入当初はスカスカで見栄えが寂しくなると思われますが、後に株分けとかして増やしてフサフサにしていければなと。アヌビアスナナとか成長の遅い水草もいくつかあるので気長に育てていきたいですね。


てなわけで次回は土台組み立て編です。
接着にシリコンを使うので投稿間隔かなり空くかもしれません。
(シリコン接着剤は乾燥するまで24時間かかります)

ではでは。

おまけ

ホムセンとか100均とか通って少しずつ用具を集めてきました。
せっかくなので一挙紹介しまう~。

from ダイソー

土台に使うプラダンとカラーボードです。

換気扇フィルター買いに行ったついでにダメ元で探してみたら普通にありました。
ホムセンで買うとなぜか700円とかする(プラダンはもっと高い)のでありがたいです。マジで。

from ホムセン

ADA社の化粧砂

水中の底に敷くだけでなく、石壁の隙間にも貼り付けます。

ハケは砂を均すように買いましたがよくよく考えたら使っても立ち上げ時だけだし定規とかでも代用できるのでいらんかったですね。ホムセン行ったら余計なもの買ってしまう現象。

鉢底ネット。後から思えば100均でも売ってますね、これ。200円損しました。

土台の水や空気が出入りするところに貼り付けます。

さらにウールを内側に貼ることで生体が土台に入り込むのを防ぎます。

シリコンボンドとそれを絞り出すやつ均すやつ保存用の栓です。

シリコンは防腐剤ありとなしの2種類あります。防腐剤ありは生体が死ぬので防腐剤なしを買いました。

絞り出すやつは金属製のほうが安かったですが結構重くて使ってるときにブレそうだったのでプラ製にしました。

水槽内の水をサイフォンの原理で抜くやつ
水位低めなのでSサイズを買いました。

そして水合わせ用チューブです。
生体を水槽に導入する時、いきなりドボンすると水質が違いすぎて体調崩したり最悪死にます。なので、点滴法という水槽内の水を少しずつ垂らして慣らしていく作業が必要になります。
もちろん、生体の丈夫さによって使わなくてもいい場合もありますが。

前に水槽やってた時は金属栓のセット売ってたのですが、なぜか今はもう置いてなさげでした。
金属栓だと重りになってチューブがびょ~んとならないので便利だったんですがね。
上のやつはチューブ中間部で絞って流量を調整するタイプです。

「呼び水」のために口でちゅーっと吸った際に勢いで水を飲んでしまう率1位の道具でもあります。

チューブエアストーン温度計です。

チューブとエアストーンはエアレーション(ぶくぶく)用です。なぜかエアレーション本体は処分してなかったのでこの2点だけで済みました。水合わせ用です。

Youtubeでよく水槽系の動画を見ているのですが、このマグネット式を使ってる人がいて便利そうだなあと思ったので同じやつ買いました。

from チャーム

アクアリスト御用達の「チャーム」。楽天店舗で購入しました。
ポイントをどっさり貰えたので植物・生体もここで買います。

濾過装置カルキ抜き剤

この濾過装置は「外部式」というタイプです。よく見る水槽にかける外掛け式、金魚水槽おなじみの投げ込み式と違い、濾材の入る容量が多いのでろ過能力が高いです。

今回はエーハイム社のエココンフォートというシリーズを買いました。
エーハイム社といえばクラシックシリーズが有名でおれも元々はそれを使っていましたが、このエココンフォートは濾材の種類ごとに独立した「濾材コンテナ」なるものを採用し、しかもハンドルを動かすだけで呼び水ができるという神アイテム。
口に水が入るか入らないかビクビクしながらホースを咥えなくていいというだけでストレスフリーです。

故障したときのメンテがクラシックより難しいらしいですが、それを差し置いても便利機能満載なので買っちゃいました。値段もそんなに変わらんし。

カルキ抜き剤はなんか重金属無害化のものがいいらしいので適当に調べてこれ買いました。なんか地味に高かった気がする。

ソイル石砂

ソイルは「アクアリウム_おすすめ」とか適当に調べて決めました。

前回の記事で赤玉土を入れるかもーと書いてましたが、赤玉土は水にさらし続けると崩れるらしいので石砂に変更しました。

土台の植物植える部分の体積を計算してそれぞれ3Lずつ買いました。

どうでもいいですが、2011年に小学校の教科書でリットルという単位は筆記体ℓではなく大文字のLに変わったらしく、世界的にはこちらのほうが主流らしいです。冥王星の半分くらいの衝撃です。

乾燥水苔濾材

トウカイモウセンゴケのために水苔を買いましたが使わないかもしれません。

濾材は土台内部用です。3L分買いました。

青華石活着君です。

今回は青華石を土台に貼り付けます。表面積広いので一応4ケース買いましたが足りなければまた買います。

活着君は着生系の植物を貼り付けるためのシートです。ネーミングセンスが好み。
石壁の隙間に差し込んでコケを着生させます。

こちらも青華石です。

レイアウトセットなるもので、大中小の青華石がランダムに入ってます。
平べったい個体が多く青華石ガチャは当たりでしたが想像以上に大サイズ(右端のやつ)が大サイズだったのでびっくりしました。

今後石組み水槽を立ち上げることになったときのために保存しておきます。
(そうやってどんどん物が増えていくんだよなあ)

おまけ終わり。バイ✋

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